2022年1月6日付けの仙台放送が、

「大崎市の工場で爆発か「建物内に煙が充満」50代男性2人けが」

という見出しのニュースを報じていました。

 

報道によれば、(※筆者が一部編集)

◆6日AM8時50分頃、大崎市のラサ工業三本木工場から「爆発が起きた」と通報があった

◆消防によると、50代の男性2人がけがをして大崎市内の病院に搬送された

◆消防が駆け付けた時には炎は見られず、建物内に煙が充満し薬品の粉末などが舞っていた

◆警察と消防が引き続き現場周辺の安全確保にあたるとともに、原因を調べている

とのことです。

 

「ラサ工業」といえば、東京証券取引所に上場する企業です。

ラサ工業のWebサイトによれば、

・従業員(単体):432人

・工場:宮古、三本木、伊勢崎、野田、大阪、羽犬塚

・事業:化成品、機械、電子材料、石油精製用触媒の再生

とあるので、事業は、多角的です。

 

また、今回爆発のあった「三本木工場」は、Webサイトの沿革によれば、環境マネジメントシステム規格の「ISO14001」を1999年12月に取得しています。(ISO9001は、1998年に取得)

 

ちなみに、ラサ工業三本木工場のISO14001は、

・認証機関:日本規格協会ソリューションズ 審査登録事業部(JSA-SOL)

・登録範囲:①高純度インジウム、高純度酸化ホウ素、高純度赤リン、レジスト剥離剤、

電子材料用塗布剤及びゼオライト吸着剤の製造

②ポリ塩化アルミニウムの製造、半導体用塗布材の輸入販売、電子材料の開発

となっています。

 

おそらく、警察、消防の捜査、調査の後に、認証機関であるJSA-SOLには、ラサ工業から、今回の爆発事故の発生について報告されるでしょう。

その後、認証機関は、

・爆発事故について、組織は想定していたのか

・想定していなかった場合、緊急事態はなぜ想定されなかったのか

・想定していた場合、手順があったのか

・手順は有効性がテストされ、関係者に周知されてたのか

・手順が、今回の爆発において、効果的に機能したのか(最小限に抑えられたのか)

・爆発は、人為的なミスだったのか

・・・

といったことについて、組織に対して、聞き取りや現地訪問などにより検証し、状況に応じて、認証の一時停止の検討や認証機関の審査手順の適切性、改善の必要性等について検証することになるでしょう。

 

それにしても、工場の被害の程度がわかりませんが、重傷者が発生しなかったのは、不幸中の幸いかもしれません。

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