2022年1月4日付けのTBSが、
「小笠原諸島で震度5強 気象庁「今後1週間は地震に注意を」」
という見出しのニュースを報道してました。
この報道によれば、(※筆者が一部編集)
◆2022年1月4日午前6時8分頃に小笠原諸島で地震があった
◆震源は父島近海で震源の深さは77キロ、地震の規模はマグニチュードは6.1と推定される
◆小笠原村の母島で最大震度5強の強い揺れを観測した
◆小笠原諸島で震度5強の揺れを観測するのは2015年5月30日以来
◆気象庁の束田進也地震津波監視課長によれば、今後2~3日は注意が必要
◆大地震発生後に同程度の地震が発生した割合は1、2割ある
◆今回の地震は、規模が大きかったものの、震源が深かったため強い揺れにはならなかった
・・・
とのことです。
当たり前のことですが、1月4日の朝は、NHKのテレビもラジオもこの地震の報道が多かったですが、これは、公共放送としての役割を果たすためでしょう。
また、
・日本は、地震学的には、特異な場所に位置する
・地球は10数枚のプレートで覆われていて、日本は、四つのプレートの上に乗っている
(北米プレート、ユーラシアプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレート)
・日本は地震大国である
・関東大震災から2022年9月で99年経過している
・富士山は1707年の宝永大噴火以後、約300年間噴火していない
(つまり、いつ噴火しても不思議ではない。宝永大噴火の前の富士山の噴火は、1511年)
・東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)から今年の3月で11年が経過
・・・
といったことは、日本人の「常識」なので、おそらく、多くの人に、大きな自然災害が発生した際には「それなりの覚悟」はできているでしょう。
ゼロリスクを求めようとしたら、世界中にそんな場所はありません。
したがって、多くの人は、「もし、災害が発生したら、可能な範囲で、被害を最小限にし、“しょうがない”と思えるぐらいの備えと諦め」をひとりひとりがイメージしているわけです。
私個人でいえば、地震が確実に「今週中に都内で震度7以上の地震が発生する」としても、都内で仕事の予定が入っていて、かつ、先方から日程延期の要請がなければ、そのまま予定は続行するでしょう。
それにしても、
・NHKは公共放送として、世間に災害警戒をより認識させるための役割
・気象庁は、国家機関として、地震の詳細と今後の予測を発表する役割
を担っていることは理解できますが、一般の人が理解できるような伝え方の工夫はできないものかな、と少し思います。
NHKは、テレビの予定を変更して、気象庁の会見を垂れ流すだけだし、気象庁の説明は、学術論文の発表会のようで、端的に「国民に何が言いたいのか、何を伝えたいのか」が、はっきりしません。
しかも、気象庁の津波地震監視課長の「あの奇妙なマスク」のせいで、会見内容より、マスクに意識が集中してしまい頭に入ってきません。
気象庁の記者会見場を見渡す限り、「会話による飛沫感染」を気にするのであれば、不織布マスクを付けるのがベストでしょう。
「重要なことを国民に説明する立場の人が、顔や口元を見せないのは失礼」という理屈があるのなら、「アクリル板の衝立方式」で十分だと思います。
NHKも気象庁も国民に足して、「立場による役割を果たしましたよ」というポーズに過ぎず、「本当に伝えたいことが効果的に伝わっているのか」という視点で、番組編成・構成や記者会見の方法を考えて欲しいものです。
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