(前編からの続き)
月並みですが、例えば、想定される不適合製品やクレームについて、担当者にしつこく確認し、もし、発生例があるのに報告されていなければ、「なぜ顕在化しない」(情報が上がらない)のかを検証することが必要です。
その次に考えることは、「改善のきっかけ」となる事象が発生する「予兆」を監視する指標がない可能性です。
例えば、わかりやすい例で言えば、労働災害における「ハインリッヒの法則」です。
ハインリッヒの法則では、
「1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には事故寸前だった300件の異常が隠れている」
というものです。
このように説明すれば、少なくとも製造業、建設業、運輸業、医療、介護等の世界では、「ヒヤリハット」や「インシデント」に関する報告書を作成しているでしょう。
つまり、
『プロセスが正常に機能していない/またはその恐れがある』
と評価するプロセス監視指標やKPI(主要業績評価指標)を設定して、傾向や分析結果から「未然に対策を取る」(改善活動)を実施すればよいのです。
要は、整理すると、「改善事例はありません」という状態であった場合は、
◆不適合などが顕在化していない可能性がある
◆プロセスの監視指標が設定されていない
という大きく、2パターンの可能性を検証する必要があると考えるべきでしょう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ754号より)
【好評発売中!】
『事例で学ぶコンプライアンスⅠ』
(トータルEメディア出版)
事例で学ぶコンプライアンス Ⅰ | TEM出版書店 (total-e-media.jp)
事例で学ぶコンプライアンス | 有賀正彦 |本 | 通販 | Amazon
『できるビジネスマンのマネジメント本』
(玄武書房)
https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)
http://www.mag2.com/m/0000218071.html
(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html
Twitter:https://twitter.com/ariga9001