組織の仕事の仕組み(マネジメントシステム)が国際規格に適合し、有効に機能しているかを第三者が審査し、世間に公表するISOマネジメントシステム認証制度がある。
このISOマネジメントシステムについて、最近、個人的に気になっている点を備忘録代わりに、何回かに分けて少しまとめておきたい。
今回のテーマは、「改善のきっかけ」について。
一般論として、マネジメントシステムを活用した「経営管理の仕組み向上」は、
・顧客満足度の向上および利害関係者のニーズ、期待への配慮
・マネジメントシステムの継続的な改善
を念頭に取り組むことで実現できると考えることができます。
では、マネジメントシステムの継続的な改善の「きっかけ」は何か?と考えると、以下のような「きっかけ」が考えられます。
・不適合製品の発生
・クレームの発生
・外部監査、内部監査の不適合
・目標の未達成
・業務手順の逸脱
・法令を含むコンプライアンス違反
・事故の発生
・・・
企業を指導する中で、「この1年間の改善事例を挙げて下さい」とお願いすると、製造業であれば、少なくとも「不適合製品の発生が全くない」ということは、まずありません。しかし、業種業態によっては、上記に挙げた「改善のきっかけ」に相当する事例の発生はありません、と回答される企業も多いです。
その場合の考え方ですが、まず、
・不適合製品が発生しても顕在化していない
・クレームがあっても顕在化していない
・目標を低く設定している
・監査能力不足や監査方法に妥当性がなく、問題点が検出されない
・業務手順が明確に文書化されておらず、逸脱しているという意識がない
・法令等を理解していない
・事故が顕在化しない
といったことをまずは、疑うことが必要でしょう。
(後編に続く)
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ754号より)
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