(前編からの続き)
個人的に、認証審査で気になるのは、審査員が、例えば、
・受注伝票を見せてください
・検査記録を見せてください
・クレーム対応記録を見せてください
・・・
といった日常的に発生する記録について、確認する記録を受審側に委ねているケースです。
上記の場合、受審側が「1年分の○○記録です」と記録ファイルを、審査員に全て渡して、審査員がランダムに選ぶのであればいいのですが、「記録ファイルから抜き取られた2~3例の記録を審査員に提示するケース」は、「もうちょっと、審査側が主体的に確認する記録を選んで欲しい」と思います。
業種や組織にもよりますが、例えば、製造管理記録がITシステムで自動化されている場合は、リスクは低いと思いますが、手書きの場合の「記入済みの記録の適合性チェック」は、例えば、生産繁忙期、品種切り替え時、担当者の変更時、トラブル発生時・・・など「正確な記録作成が損なわれるリスクが高い」ケースを選んだ方が、不備な記録は見つけやすいでしょうし、逆に言えば、問題なければ、マネジメントシステムの運用の有効性が高い確率で正確に検証できると思います。
「審査員の常識」ですが、
・前回までとの変化
・業界のトレンド
・外的要因によるリスクの可能性
・前回までの審査結果
・経営者インタビューから得られた情報
・各部門責任者との雑談から得られた情報
・・・
などの情報を総合的に活用して、「目的を持って、主体的に」情報を収集することが肝要であることは間違いありません。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ780号より)
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