(前編からの続き)

しかし、認証審査は、時間が限られている割に、認証機関から審査員に要求されている確認事項を確認するだけで、時間が一杯一杯。

その結果、結果として、「組織が提示した記録や現場の活動を再確認してるだけ」の審査になっている側面がかなりあるのです。

審査報告書だけを確認すると、ベテラン審査員は、悪い意味で「発注者(認証機関)の要求事項を満足した審査報告書を作るのが得意」なので、客観的には、よく書かれています。

しかし、実際の審査の現場に立ち会えば、例えば、

・毎回、代表的な事例を中心に確認している

・イレギュラーなケースは、組織も説明に時間がかかるので、敢えて聞かない

・組織と議論に発展しそうな事例の確認は敢えて避ける

・審査報告書作成に最低限必要な情報収集のみで、それ以外に関心を向けない

・・・

といった審査が多いのが減少です。

 

おそらく審査員の本音としては、

・時間が限られているから、発注要件を満たすだけで精一杯

・組織と議論もしてみたいが、トラブルになると評価が下がるので止めておこう

・イレギュラーなケースを聞き取りすると、組織の準備が悪く、審査の進行が遅れる

といった所もあるでしょう。

つまり、例えば、近年の認証組織の不祥事などの要因となる事象に焦点をあてて、審査をすることなど、ほぼ無理で、「組織が提示した手順や記録、活動を審査という場に立ち会って、追認しているに過ぎない」審査となっているのが多くの現状ではないかと思います。

 

ISO認証組織の検査不正など、不祥事が報道されるたびに「ISO審査なんて意味がない」的な意見がSNSを中心に流れています。

業界関係者としては、悲しい限りですが、実際、現状の「組織からの説明の追認中心の審査ではそう言われてもあまり反論できないよな」と感じるこの頃です。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ763号より)
 

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