2021年12月4日付の日テレNEWSが、

「荒川流入の川でジクロロメタン検出〜埼玉県」

という見出しのニュースを報じていました。

 

報道によれば、

◆埼玉県は、4日午後、「ジクロロメタン」が環境基準を超える濃度で検出されたことを発表

◆34倍の基準超えた濃度が検出されたのは、3日に採取された埼玉県内を流れる麦生川

◆埼玉県によれば、水道水の水質に問題はないが、発生源の特定を急いでいる

◆ジクロロメタンは、中枢神経への麻酔作用や肝機能障害などが生じる可能性がある

◆麦生川は入間川に合流し、その水は荒川へと流れ込んでいる

◆荒川で取水した水道水でのジクロロメタンの基準値は、2日時点で半分、4日は10分の1

◆埼玉県内の浄水場で2日に、普段検出されないジクロロメタンが、検出され調査していた

とのことです。

 

仕事で各自治体が運営する水道局や浄水場に訪問する機会が何度かありますが、24時間体制で水質を監視してくれていて、こうして、地域住民の安全が守られているんだなぁ、と常々感心します。

ただ、厳しい視点で捉えれば、浄水場で有害物質が検出され、水道水への影響はなくとも、「環境政策としての県や国の行政の役割」という点で捉えれば、しっかり、ジクロロメタンを取り扱う企業に対しての監視や企業の管理体制については、対応策を講じて欲しいと思います。

我田引水気味ですが、有害物質を取り扱う企業に対する環境マネジメントシステムの導入(例:ISO14001、エコアクション21など)もひとつの方法論でしょう。

 

ちなみに、この報道があったときに、「麦生川ってどこ?」とすぐにネット検索しました。

入間川の支流で、周囲には、「川越グリーンパーク(大規模団地)」、「川越市立古谷小学校」、「川越運動公園」、「川越工業団地」などがありますが、ジクロロメタンの用途は、ペイント剥離剤、プリント基板洗浄剤、金属脱脂洗浄剤、ウレタン発泡助剤、エアゾール噴射剤などだそうなので、工業団地内企業に発生源がある可能性が高そうです。

 

したがって、おそらく、発生源の企業は特定されるでしょう。

特定されれば、埼玉県からなんからの改善処置命令が出されるかもしれません。

その場合、発生源企業は、自らが発生源であることに気づいてたのか、それとも故意なのか、事故なのか、自らのマネジメントシステム上の問題点も、行政指導だけでなく、併せて、取り組んでほしいものです。
 

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