「心理マーケターのけーすけ氏」が、TikTokで、「アンケートを信じるな」と題した投稿をしていました。

 

この投稿によれば、(※筆者が要旨を編集)

・マクドナルドの「アンケートに関する失敗例」で有名な話がある

・マクドナルドでアンケートやインタビューを行うと利用客から必ずと言っていいほど

「ヘルシーなメニューが少ないので導入して欲しい」「サラダが欲しい」と意見がでる

・その意見を参考にマクドナルドは「サラダマック」を導入した

・しかし、めちゃくちゃ要望されていたにもかかわらず、全く売れなかった

・一方、その後に販売されたクォーターパウンダーやビックマックは大ヒットした

・これらの商品は、ヘルシーとは正反対なのに、ブームを巻き起こした

・人はアンケートですら噓をつく

・人間がいつも合理的な行動をするとは限らない

・むしろ、めちゃくちゃ非合理的

・ヘルシーなものを食べたいというのは、思考の中でねつ造されたもの

「こういう風に考えるのが正しい」

「こう考えておけば大丈夫」

といった考えが頭の中を巡った結果、このような回答が増えたといわれている

・実は、マクドナルドでヘルシーなものを求めている人は少ない

・本心では体に悪そうなジャンクなものを求めている

 

確かに、「噓」をついているつもりはないですが、アンケートの要望には「これからのマクドナルドではこうあって欲しい」と本心とは違う優等生的な回答をしてしまう可能性は否めません。

 

現代は、コンプライアンスの時代なので、マクドナルドのような大企業が「これからは、ジャンクなメニューをどんどん開発します」と公言はできないでしょう。

つまり、メニュー開発において、「環境配慮」、「有機農法素材」、「健康」といったキーワードのメニュー開発方針を表向きには表明しなければ、きっと叩く人が出てくるでしょう。

しかし、「真夜中に食べるラーメン」のように「背徳感を楽しむ」という特性が人間にはあります。

また、「うちのメイン客層は、そもそも、食に健康を求めていない」ということを考慮して商品開発しなければダメなのでしょう。

 

月並みですが、顧客が不特定多数のビジネスの場合、アンケートより役に立つのは、年齢、性別、来店頻度、注文メニューといった情報の収集と分析です。

客層の傾向の変化、社会の価値観の変化を敏感にキャッチし、サービス内容を少しずつ変化させ、アジャストしていくことが大事なのです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ773号より)
 

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