(前編からの続き)

また、非通知審査の要求事項には、

「サイトに複数の建物がある場合、審査員はリスクに基づいて、どの建物/施設をどの順番で検査するかを決めなければならない」

旨の要求があります。

 

「リスク」をどのように捉えるかまでは、規格に規定されていません。

しかし、例えば、

・CCP、OPRP関連の記録が未記入だったのに作成されてしまう

・現場が乱雑だったのに、整理整頓されてしまう

・現場に薬品や廃棄物が放置されていたが、管理された状態に修正されてしまう

・・・

といった可能性について、認証機関は、リスクの優先順位をつけておき、高い順番で工程の確認をするのが適切な審査となるでしょう。

 

「非通知審査の目的とリスクに対する認識」がない(薄い)と、通常の通知審査のように、原料受入から始まる「工程順」に審査をしてしまいがちです。

したがって、審査経験が少ない審査員には、徹底的に指導する必要があります。

意外とベテラン審査員でも、特段の目的があれば別ですが、非通知審査で、最初に確認する工程が製品倉庫や出荷ヤードだったりします。

いわずもがなですが、非通知審査の目的をしっかり理解して、審査手順書や審査プログラム等で、「どの順序で審査するべきか」を計画しておくべきでしょう。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ758号より)

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