組織の仕事の仕組み(マネジメントシステム)が国際規格に適合し、有効に機能しているかを第三者が審査し、世間に公表するISOマネジメントシステム認証制度がある。

 

このISOマネジメントシステムについて、最近、個人的に気になっている点を備忘録代わりに、何回かに分けて少しまとめておきたい。

 

今回のテーマは、「審査における適切なサンプリング」について。

 

ご存知のように、マネジメントシステム監査(審査)には、監査の性質によって3つに分けられます。

3つの監査とは、第一者監査、第二者監査、第三者監査です。

専門的な話を抜きにすると、一般的には、「監査」と「審査」は、次のように使い分けられています。

 

・第一者監査(内部監査):組織自身で実施する「監査」

・第二者監査:顧客、監督行政、取引先が実施する「工場監査」など

・第三者監査:認証機関による「認証審査」

 

監査、または審査(以下、原則的には「審査」と表現します)を日常的に実施している人(例:内部監査員、認証機関の審査員)においては「常識」ですが、審査を実施する場合、主に、次のような注意か必要です。

 

◆定期的に審査を実施する

→内部監査の場合は、1年に1~2回実施することを規定しているケースが多く、認証審査の場合は、3年毎に登録が更新され、毎年(または半年)毎に審査を実施する規定になっています。

 

◆一定の周期で審査基準(要求事項)及び対象部門の全てを網羅した審査を実施する

→マネジメントシステム審査は、「仕組みの審査」なので、「全ての業務が適切に実施されたことの保証」ではなく「全ての業務が適切に実施される仕組みの保証」です。

したがって、要求事項及び対象部門は、あるサイクルで全て確認する必要があります。

つまり、例えば、目標管理は、一般論として、全ての部門で設定されていますから、仮に5部門ある組織であれば、5部門全てで目標管理を確認するのが理想ですが、そのうち、3部門で目標管理は確認することでも、審査をしては成立します。

 

◆審査の濃淡(重み付け)は、その組織における要求事項の重要性を考慮する

→マネジメントシステム規格は、例えば、品質マネジメントシステム規格の場合、受注プロセス、製品開発プロセス、製造プロセス、検査プロセス、内部監査プロセス、苦情対応プロセス、法令遵守プロセス・・・など製品を提供するために必要なプロセス全般の要求事項が規定されています。

しかし、業種業態によって、要求事項の重要度は違います。

例えば、化学工場のようなプロセス産業では、受注業務の頻度は高くありません。しかし、一般消費者向けの製品や卸・小売業であれば、受注業務の頻度が日常茶飯事です。

つまり、要求事項を網羅した上で、審査の濃淡を付ける必要があるのです。

 

◆審査の濃淡(重み付け)は、その組織の状態を考慮する

→審査では、通り一辺倒に業務プロセスを審査しても、それは、決して効果的な審査とはいえません。つまり、例えば、変化点(例:人事異動、売上の変動が大きい製品、設備変更、新製品、事故の発生、クレームが頻発しているなど)を考慮した審査が必要なのです。

(後編に続く)

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ760号より)

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