あまりテレビのスポーツニュースでは、取り上げられていませんが、2021年11月4日に、五輪種目である「近代五種」から「馬術」を除外すると国際近代五種連合(UIPM)が発表したそうです。
近代五種の「五種」とは、水泳、フェンシング、馬術、射撃、ランニングからなる競技です。
東京五輪では、特設サイトで競技を見ることはできましたが、地上波のニュースでは、結果のみが報道されるだけで、一般的には「そんな競技があるんだぁ」という認識ではないでしょうか。
五輪好きの私も、日本代表選手の名前を聞いても、全くピンときません。
国際近代五種連合(UIPM)の発表では、馬術を除外して、代替種目を検討するそうです。
五輪では、2024年パリ五輪以降まで、現在の五種目で実施し、2028年のロサンゼルス五輪は、新方式での実施を目指しているそうです。
馬術除外の目的は、おそらく、近代五種の人気が世界的にないことでしょう。
現在の五輪は、よい悪いは抜きにして、放映料につながる視聴率、関連商品の販売増、つまり、「商業五輪」でなければ、基本的に成立しません。
無形文化財であるお祭り,民俗芸能,工芸技術等は、日本の場合、文化庁が、予算を確保して「日本文化の継承」として保護しています。
しかし、五輪の場合は、日本では人気がある野球・ソフトボールは、次回パリ五輪では除外されますし、かつてレスリングも、「除外」が検討されたように、世界的に競技人口が減少し、「商業」につながらないのであれば、除外です。
したがって、国際近代五種連合が、「大胆な改革が必要」というのは、その通りです。
しかし、馬術の代替種目として検討されているのは、「自転車」のようです。
仮に自転車となると、「水泳、ランニング、自転車」はトライアスロンであり、「近代五種の独自性」が失われ、大胆な改革以前に「廃止」へのカウントダウンが始まるように思います。
ちなみに、近代五種の五種目は、軍隊の斥候(スパイ)の技量を競う競技だったそうです。
警察官の技量を競うなら、代替種目を馬術から自転車やオートバイに切り替えるのは、「文化的にも意義」がありそうですが、近代五種という競技が誕生したレガシー重視なら、スパイの技量と自転車は関連が薄そうです。
私は、超マイナースポーツ競技団体の(幽霊)会員なので、近代五種が置かれた現状や改革の必要性は理解できます。
現在の近代五種の改革は必要だと思いますが、下手に競技誕生の背景を無視した「大義なき馬術の除外や人気を意識した代替種目の決定」だとする改革であれば、「終わりの始まり」のような気がします。
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