組織の仕事の仕組み(マネジメントシステム)が国際規格に適合し、有効に機能しているかを第三者が審査し、世間に公表するISOマネジメントシステム認証制度がある。

 

このISOマネジメントシステムについて、最近、個人的に気になっている点を備忘録代わりに、何回かに分けて少しまとめておきたい。

 

今回のテーマは、「成功のきっかけ」について。

 

マネジメントシステムは、経営管理の仕組みです。

したがって、「組織が成功するためには、偶然や感覚、勘ではなく、論理性が必要」という考えがマネジメントシステムの本質です。

ただ、結論を先に言えば、「成功のきっかけ」は、結局は「偶然」や「情実」部分の割合が多いのかな、と年を重ねるたびに感じます。

 

年に数回ですが、時間を作って著名人の講演会を聞きに行く機会があります。

著名な企業の経営者、スポーツアスリート、学者、タレントなど講演される方はさまざまですが、ここにたどり着いた経緯(いきさつ)をよーくお聞きしていると、結果的には、本人の努力はもちろんありますが、それよりも「誰と出会ったか」が大きいようです。

 

若い頃は、「マネジメントシステムに過度な期待」を抱いていたので、著名な経営者の講演会を聞きに行ったときは、「組織が継続して成功してきた秘訣」の中には、「仕事の標準化」や「システム化」があることに気づき嬉しく思いました。

しかし、例えば、ヒット商品が生まれた「成功のきっかけ」は、「たまたま」であることが殆どです。

 

わかりやすい話しで言えば、芸能人の「成功のきっかけ」は、たいてい「誰かにかわいがられたから」です。

2021年3月24日に亡くなった俳優の田中邦衛さんは、元々は短期大学を卒業して、地元で代用教員になりましたが、諦めきれずに俳優座の試験を3回受験します。

なかなか目が出ませんでしたが、加山雄三さん主演の「若大将シリーズ」に起用され、岡本喜八監督に気に入られたことで大俳優になったのです。

 

俳優の伊東四朗さんは、私の世代では、NHK「お笑いオンステージ」の「てんぷく笑劇場」で三波伸介さんとの掛け合いが思い出深いですが、一般的には、「電線マン」やNHK朝ドラの「おしん」の父親役(脚本家の橋田壽賀子さんが抜擢)がきっかけで大スターとなりました。

 

今、放送中のNHK朝ドラ「おちょやん」のモデルである浪花千栄子さんも女優として再浮上のきっかけは、NHK大阪のプロデューサー(富久進次郎氏)によってラジオドラマに抜擢されたことですね。

 

「成功」した後の「長きに亘る成功後の継続性」という部分に着目すると、所属する芸能事務所の「マネジメント力」という側面があるので、私の見立てでは「マネジメントシステム」が存在すると考えます。

しかし、「成功のきっかけ」部分に着目すれば、「仕組み(マネジメントシステム)があるか」といわれれば、無いとは言いませんが、「引っ張り上げてくれる誰か」など偶然や属人的な要素が大きい」(それを“運命”や“運も実力のうち”という人もいますが)のが現実だよな、と思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ748号より)
 

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