2021年9月30日付けのFNNプライムオンラインが、
「薬局で吉野家牛丼を販売へ 「ウエルシア薬局」本格展開」
という見出し記事を報じていました。
記事によれば、
◆吉野家は、10月1日から、「ウエルシア薬局」で、牛丼の販売を展開すると発表した
◆吉野家では、2020年6月から、「ウエルシア」などの一部店舗で実験的に販売していた
◆「ウエルシア」の関東エリアの34店舗で販売を始め、年内に50店舗まで拡大する予定
◆すでに総菜や弁当を販売していたウエルシアで牛丼を提供し、販路拡大につなげる
ということだそうです。
一般消費者からしたら、大手飲食店チェーンは、たくましいなぁ、と思います。
それは、こうして、時代の変化に対応してサービスの提供方法を変えて行っているからです。
飲食店を経営する友人や仕事で訪問した食品工場や飲食店チェーンでお聞きすると、コロナ禍以降、中食需要やデリバリー需要が相当増えたそうです。
私は、出張が多く、ゴミ出しのタイミングに合わないと、自宅にゴミのストックができてしまいます。つまり、中食は、容器ゴミが増えるので、ついつい外食する傾向です。しかし、緊急事態で飲食店の閉店時間が早いので、確実に、テイクアウトやデリバリーの食事は増えました。
したがって、「外食需要の減少」という課題に対して「中食商品の開発・販売」という吉野家の経営戦略は、理にかなった方向性です。
ウエルシアによっても、近年は「ドラッグストアのスーパー化」、「ドラッグストアのコンビニ化」が進んでいるので、吉野家商品を扱うことは、消費者の店舗選択の優先順位アップに繋がる戦略です。
実際、店舗によっては、ウエルシアは、24時間営業していて、コンビニと変わりませんし、しかも飲料製品は、定価のコンビニより遙かに安い。
私の場合、出張先では、コンビニの利用頻度が多いですが、自動車移動ができる自宅にいるときは、圧倒的にドラッグストア利用が多くなります。
もちろん、大手だから、時代の変化を的確に現状把握・分析し、こうした新たな営業戦略が取れる面もあるのかもしれませんが、とかく、人は前例や過去の成功体験をベースに、変化を面倒くさがります。
今後、10月1日から緊急事態宣言が解除されますが、ウィズコロナの時代です。各種産業にどのような変化があるのが注目していきたいと思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ770号より)
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