プロ野球、千葉ロッテマリーンズの井口資仁監督が、日本プロ野球機構(NPB)に対して、意見書を提出する意向があることを2021年10月10日の試合後に記者会見で語ったそうです。
この「NPBへ意見書提出意向」の主なポイントを整理してみます。
◆井口監督が意見書提出の意向があるのは、「リクエスト制度」について
◆現状の制度では、リクエストで審判団が確認している画像が何かわからない
◆審判以外は、スクリーンに映し出される2映像しか見ていない
◆2映像から想像される判定結果とリクエスト後の判定結果が異なる事が多い
◆審判が見ている画像をオープンにしてもらう必要がある
・・・
といった事になります。
私も少年野球をやっていたのでわかりますが、内野ゴロを打って1塁に駆け抜けるシーンや盗塁などのタッチプレーは、意外と当事者である本人は「これは、アウトっぽいけどセーフになってラッキー」とわかるものです。
リクエストがあったとき、テレビ(現地だと大型スクリーン)に映し出される映像の範疇では、「これアウトでしょ」と思って、判定がセーフになり、当事者の選手が苦笑いをしているシーンをよく見ます。おそらく、本人は、「アウトだと思うけど、セーフにしてもらってラッキー」という気持ちなのではないかと思います。
そもそも、井口監督がおっしゃるように、現行制度では、
・審判団が、選手や観客などが見ている画像以外の画像を見ているかどうかわからない
・仮に、違う映像を見ているとするならば、それがオープンにされていない
・リクエストがあった場合の「再判定」も同じ審判団が実施している
といった問題があると思います。
選手や観客が見ている画像以外の画像があるとした場合、仮にそれが、その場ですぐに映し出されないなら、少なくとも、「グランド内にいる審判団以外の審判」に判定と場内説明をさせなければ、判定の透明性や公平性を欠くと言わざるを得ないでしょう。
昔は、「審判のミスも含めてそれが試合だ」という価値観がありました。
つまり、審判は、特別な訓練を受けたプロフェッショナルな人がやっているからリスペクトし、多少のミスは仕方がなく、それを関係者が寛容に受け止める考え方が基本だったと思います。
しかし、今の時代は、撮影技術や映像の解像度が格段に向上し、タイミング的にはアウトだと思われていたクロスプレーが、実は、タッチがされていなかった、などといったことが映像により明らかになる時代になりました。
したがって、「リクエスト制度」は、賛否もあり、改善は必要ですが、今の時代には、必要な制度でしょう。
しかし、そのためには、判定の透明性や公平性はしっかりと担保させなければ、もやもやした結果になってしまうと思います。
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