日本時間の2021年10月5日の19時前に、プリンストン大学上席研究員の真鍋淑郎さん(90)がノーベル物理学賞を受賞したニュースが入ってきました。
個人的に驚いたのは、「気象学分野で初めてノーベル物理学賞の受賞者が出たこと」です。
真鍋さんの受賞理由は、報道によると、
「高性能のコンピューターを駆使し、二酸化炭素などの温室効果ガスが、地球規模の気候変動に与える影響などを予測した、大気海洋結合モデル(地球温暖化を予測する地球気候モデル)の開発が評価されたことです。
報道では、真鍋さんは、1967年に、
「二酸化炭素濃度が約2倍(600 ppm)となると、平均的な雲量のもとで地球の平均気温が2.36℃上昇する」
という論文を発表しました。
(※大気海洋結合モデルの発表は1969年)
私は、大学の専攻が電波工学ですが、学科の成り立ちが「海を測る」ことが目的で、海洋気象学や海洋物理学、流体力学、音響工学、光工学、リモートセンシングといった授業を数多く受講したので、1週間先の気象予報では無く、1か月を超える予報や長期的な気候変動は、エルニーニョ現象のような海洋変動の観測が、大気の変動と併せて重要なことを学びました。
そのため、大学の同級生や先輩後輩には、気象・海象調査研究の仕事に従事している人が多く、また、真鍋博士が領域長として、かつて勤務されていた海洋科学技術センター(現海洋研究開発機構)には、大学で講義を受けた先生や先輩もいます。
そのため、これまでのノーベル物理学賞の受賞分野の中では、とても馴染みが深い分野だったからです。
それにしても、受賞の記者会見を受けた真鍋さんは、高齢なのに、とてもお元気で、お話もわかりやすくうまいことです。
90歳になっても、上級研究員としてプリンストン大学にいると言うことは、現在も研究をされて活躍しているわけで、日本では考えられないです。
印象的な真鍋博士のコメントは、記者会見で「日本を出た理由」について、
「日本に戻りたくない理由は、周囲に同調して生きる能力がないからです」
とおっしゃったことです。
これは、真鍋博士流のウィットに富んだ日本社会や研究界への皮肉でしょう。
確かに、日本で先進的な予測を唱えることは、しがらみや業界の権威者からの圧力があって潰されてしまいますからね。
それにしても、この受賞により、エネルギー行政や地球温暖化対策行政を担う経済産業省や環境省への影響も少なからずあるかもしれません。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ771号より)
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