2021年8月30日付けの上毛新聞が、

「「二度と群馬に来るな!」 県外ナンバーに張り紙 「自治会の名前使われた」 地元住民らも困惑・・・」

という見出しの記事を掲載していました。

記事によれば、(※筆者が一部編集)

◆群馬県で、県外ナンバーの車に「二度と群馬県に来るな」と書かれた紙が張られていた

◆紙を張られた車は長野ナンバーで、場所は前橋市の「前橋リリカ」

◆車の所有者は、20代男性だったが、群馬県に引っ越して住んでいる

◆張り紙には、その他に、“車体を晒します”と書かれ、「城東町三丁目自治会」とあった

◆城東町自治会長の男性は張り紙の作成を否定し、イメージダウンなると危惧

◆山本龍前橋市長は、ツイッターで「悪戯なので拡散しないようお願いします」と投稿した

ということだそうです。

 

前橋市長の「悪戯なので・・・」というツイッターは、城東町の会長が「違う」と否定したことを根拠にしているのだと思いますが、警察が断定したわけでないので、「単なる悪戯」と決めつけていいのでしょうか。

「二度と来るな」と貼り紙をされた男性こそ、被害者で、この悲しみとストレスをツイッターにアップしたのであって、前橋市長は、まずは、貼り紙が車にされた男性の心情をいたわる投稿をすべきでしょう。

また、たとえば、

「このような貼り紙が前橋市内で発生したことは非常に残念だ。県外ナンバーの車を所有する群馬県民のみなさまは、不快で心配になると思うが、安心して暮らせるまちづくりに励みたい。また、県外から群馬に来られる方もさまざまな事情があるので、前橋市としては、来訪を否定するものではない」

・・・といった内容こそ、投稿するべき内容でしょう。

 

ただ、首都圏や大規模地方都市で活動していると、このような感覚は薄いですが、地方都市に出張すると、県外からの来訪者を「バイキンマン」扱いする傾向は、全てではないですが、少なからずあります。

先日、秋田県に出張しているときに、人口7~8万人のある市の中心部にある飲食店街で、軽く食事ができる場所か、テイクアウトのお店を探していたら「県外者入店お断り」と書かれた貼り紙のある飲食店が何軒かありました。

これを見て、怖くなって、「テイクアウトするのも嫌がられるのだとしたら、もうコンビニしかない」とさっさとホテルに退散しました。

 

訪問先の方と話していると、「秋田では、1日の感染者数が県内全体で10人前後。だから、どこの誰が感染したのか、すぐに突き止められてしまうから、都会の人より神経質になっているのだと思う」とおっしゃっていました。

確かに、首都圏では、1日の感染者数が、1000人単位であっても、身内か職場に感染者が発生していなければ、「感染人数ほどの実感」は正直、ありません。

 

話は変わりますが、奈良市や犬山市、名古屋市の中学校で生徒に「ワクチン接種の有無について挙手をさせた」ことが問題になっています。

教諭をかばうつもりはありませんが、ワクチン接種後の副反応症状もあるので、先生は、生徒の健康管理面から、接種状況を確認したという点もあり、単なる「興味本位」や「差別」ではないと思います。

しかし、今の時代は、「ワクハラにつながる可能性のある、やってはいけない行為」なのです。

 

いろいろな感情を持つ方が居るのだ、ということを理解しつつ、今の時代を暮らしていくしかないのでしょうね。

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