富士急ハイランドの宙返りコースター「ド・ドドンパ」で、2020年12月から2021年8月12日までに、首を痛めるなど、4件の人身事故が発生していたそうです。

 

2021年8月28日付けの朝日新聞デジタルによれば、

◆7月3日に、首を痛めたという男女2人が朝日新聞の取材に応じた

◆いずれもコースターが発進する際の急加速時に痛めたと訴えている

◆首に違和感が生じ、降車後に動かしてみると痛みが走った

◆1カ月以上たっても痛みがひかず、乗客の負傷が相次いでいること知り、整形外科を受診

◆検査で「第二頸椎の骨折」が判明した

◆新潟市の男性は、3年前に家族で行き、ド・ドドンパで首を痛めた

◆発車した瞬間、首が後ろのシートにたたきつけられ、痛みは2日ほど続いた

◆山梨県が25日に設けた負傷者相談窓口には、27日までに22件の相談が寄せられている

◆富士急ハイランドは、12日から運転を休止し、国と県による事故調査に協力している

ということだそうです。

 

他のメディアの報道では、富士急ハイランドは、「ド・ドドンパ」の乗車前に、「背筋を伸ばした姿勢でご搭乗ください」というアナウンスと「正しい乗車姿勢」を映像で解説し、発車前にも「アナウンスで注意を呼びかけていた」そうです。

 

こうした報道を聞く限りは、「乗客の自己責任かな」という気が個人的にはします。

おそらく、富士急ハイランドは、ド・ドドンパを設計し、営業開始前に、何百回、かつ、のべ何百人(人体モデル人形の実験含む)に対して「実証実験」をしているでしょうから、「正しい乗車姿勢を取れば、事故は起きない」というデータを持っているでしょう。

 

ただ、「乗車前と発車前の正しい乗車姿勢の映像と注意喚起のアナウンス」を「しっかりと理解して、守られていたか」という観点で捉えると、「どれだけの人がアナウンスや映像を理解しているか」微妙です。つまり、バンジージャンプやスカイダイビングのように「事故のリスク説明」と「乗車に対する承諾書への署名」をもっと徹底するべき点が、富士急ハイランドにあったのではないか、と思います。

 

気になるのは、「富士急ハイランドは8月17日まで、山梨県へ、事故発生の報告義務を怠っていた」という点。

隠蔽の意思はなかったのか、しっかりと調査し、富士急ハイランドの管理体制に、ほころびがなかったか、山梨県や警察の調査だけでなく、富士急はイランの自身でも、じっかりと問題点を洗い出して、再発防止に取り組んでほしいものだと思います。
 

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