2021年8月19日付のスポーツ報知が、
「大谷翔平への差別的な発言をしたジャック・モリス氏に対し、放送局が放送業務の無期限停止処分を発表」
という見出し記事を報じていました。
記事によれば、(※筆者が編集)
◆通算254勝したジャック・モリス氏が放送業務への無期限停止処分が決まった
◆同氏は、タイガースを中心に活躍し、野球殿堂入りをしている
◆同氏が解説を担当した中継は、8月17日のバリー・スポーツ・デトロイト
◆問題の発言は、17日のタイガース・エンゼルス戦の6回の大谷選手の打席
◆大谷選手対策として「ベリー、ベリー、ケアフル(非常に非常に、慎重に)」と答えた
◆この発言の発音が「日本人をまねたアクセントだった」ためSNSで差別的と批判された
◆バリー・スポーツ・デトロイトは、同氏の発言に非常に失望し、無期限に停止にした
◆同氏には、バイアストレーニングを受けさせる
◆タイガースも、同局の継続的な取り組みを全面的に支持します、と声明を発表した
そうです。
この話題は、17日のタイガース戦(日本時間18日)が行われた日に、すぐにニュースになっていました。
今回の報道を知ったときは、
・今の時代は、多様性の時代だから、馬鹿にする発言はよくない
・大リーグ中継は、多くの若年層も視聴しており、教育上よくない
・モリス氏が9回に謝罪しても、無期限停止にし、トレーニング受講とは対応が早い
と思いました。
ただ、「日本人をまねたアクセントってどんな感じなんだろう」と思い調べてみました。
すると、ウッドテレビExecutive producerのSpencer Wheelock氏の2021年8月18日付のツイートにジャック・モリス氏の問題の発言がアップされていました。
https://twitter.com/SpencerWheelock
何度も聞き返しましたが、私には、「どこが日本人っぽいアクセント」なのかよくわかりませんでした(汗)
ただ、何度も繰り返していたら、
「この発音は、日本人が中学校で習う英語だから私には違和感がない」
「つまり、カタカナ英語っぽい発音なんだ」
と気づきました。
例えば、「very」ですが、カタカナでは「ベリー」。
しかし「berry」も「ベリー」で、日本人には、違いがわかりません。
次に「careful」のネイティブの発音をネットで調べると、やはり、このモリス氏の発音とは少し違います。
我々日本人(少なくとも私)には、この違いは、こうして指摘されないと、なかなかわかりませんが、ネイティブには「日本人(アジア人)風の発音をまねしている→馬鹿にしている」とすぐにわかるのでしょうね。
ちなみに、ジャック・モリス氏は、1955年生まれの66歳。
プロ野球選手の有名人だと江川卓氏、掛布雅之氏らと同い年で、この世代は、オヤジギャグが大好きです。
私は、江川氏、掛布氏のセクハラや差別的発言は聞いたことがないですが、近い年代のスポーツ関係者だと、1956年生まれの往年のマラソンランナー瀬古利彦氏は、酒席でテレビ局関係者(女性)に不適切発言をしたとして数年前に謝罪会見をしています。
つまり、10年前なら「ジョーク」や「オヤジギャグ」で済まされることも、今の時代は、コンプライアンス、多様性、SNSなどが昔とは比べものにならないほど、進んでいます。
つまり、本人に悪気はなくても、「この態度や発言は、絶対に世間から叩かれるから注意しよう」という「基準」を絶えず「アップデート」しなければなりません。
ひと昔前なら、「オヤジギャグで場が和んだ」とか「ジョークとして盛り上がり番組が成立した」という成功体験は、誰もが脳裏に深く刻み込まれているものですが、現代は、定期的に「リセット」して「今の時代にマッチするのだろうか」と確認する必要がある時代と言えるでしょう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ764号より)
【好評発売中!】
『事例で学ぶコンプライアンスⅠ』
(トータルEメディア出版)
事例で学ぶコンプライアンス Ⅰ | TEM出版書店 (total-e-media.jp)
事例で学ぶコンプライアンス | 有賀正彦 |本 | 通販 | Amazon
『できるビジネスマンのマネジメント本』
(玄武書房)
https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)
http://www.mag2.com/m/0000218071.html
(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html
Twitter:https://twitter.com/ariga9001