2021年7月30日付けの「Monoist」が、

「不適切検査受け国際規格認証に一時停止措置、三菱電機の長崎製作所」

という見出し記事を報じていました。

 

記事によれば、

◆三菱電機は、7月29日に、長崎製作所の認証が一時停止されることを発表した

◆長崎製作所は、6月30日に鉄道車両用空調装置などの不適切検査を公表していた

◆一時停止される認証は、「ISO 9001認証」、「IRIS(国際鉄道産業標準)認証」

◆認証機関は、ロイドレジスタークオリティアシュアランスリミテッド

ということだそうです。

 

長崎製作所における不適切検査は、

・購入仕様書の記載と異なる内容の検査を実施した

・一部の検査を実施しなかった

・顧客に提出した検査成績書へ不適切な数値記載などを行っていた

などです。

 

それにしても、「国際規格の認証」に対するヤフーコメント、Twitterでの世間の声は、かなり辛辣です。

一部を引用すると、

(以下、引用(ママ))

 

「認証機関も商売ですから、通り一遍の審査を定期的にやって審査費用を巻き上げていれば彼らはそれでOK。検査不正があろうがそれはあくまでも被監査側の問題。「審査で確認した事項はあくまでも抜き取りに過ぎません」という逃げ口上まで常に完備されている、おいしいお仕事です。」

 

「自分も内部監査の資格持ってますが、まあ体裁整えとけば監査員の目なんてどうにもなりますからね。

冗談抜きでISO9000シリーズなんてのは、上手く使かえば組織の改善ツールにもなるし、逆に体裁だけ整えて金かけても、担当社員を消耗するだけで対外的な飾りにしかならない場合もある。」

 

「このISO9001が出来た当初、認証を所得しようとやっかみになっている職場にいました。書類を山のように制作して審査費用と云う上納金を納め認証機関の人による職場の立ち合い説明等邪魔臭いこと、そして見せたくないものは特許の関係でお見せ出来ませんと布などで目隠して、はい結構ですよ。

モンドセレクションと同じ、金で買える認証です!!!」

 

「認証機関の監査なんか形式的な事しか見ない、見れないから本質を指摘、是正させる事なんか出来ませんよね。

高額な取得、維持費用払って社会的に表面上の優良企業のカンバン掲げるだけのものでしょう」

 

「ただ拍付けとしては分かりやすいから今でも好まれているんですよね。

製造業の現場なんて雇用立場の低い人たちにハラスメントは野放し状態ですし、大手ほどそういった些細なことで簡単に世間の信用と信頼を失い芋づる式に他の不祥事もバレかねないから現場は知らぬ存ぜぬ

うかつに内部告発しても同調圧力含めて報復されかねませんからね」

 

(引用、ここまで)

 

マネジメントシステム業界人として、悲しいコメントのオンパレードですが、概ね、事実であることも現実です。

こうした認証制度は、「お墨付き」であって、こんなものだよ、とおっしゃる人もいます。

しかし、「認証とはその程度のもので形骸化していても通るし、審査はザルだよね」というイメージは、業界関係者として、なんとかしたいと強く感じる次第です。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ761号より)
 

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