2021年8月17日付けの朝日新聞デジタルが、

「週刊文春、中づり広告を終了へ 「一つの文化だった」」

という見出し記事を報じていました。

 

記事によれば、(※筆者が一部編集)

◆「週刊文春」が2021年8月26日発売号を最後に電車の中づり広告を終了する

◆「週刊文春」は、約51万7千部(日本雑誌協会調べ)と業界トップ

◆「週刊文春」の中づり撤退で、中づり広告全体の減少傾向に拍車がかかる可能性がある

◆中づりは、通勤時に興味を持った人が売店で雑誌を購入する「すぐれたビジネスモデル」

◆しかし、ネット時代には合わなくなりつつある

◆文春の校了は火曜夜だが、中づりは日曜にほぼ完成させ、月曜夜に校了する必要がある

◆火曜に、事件が発生したり、スクープをつかむと、誌面に掲載できても中づりに間に合わない

◆中づりで予告した記事を誌面から外せば、読者や書店からクレームを受ける恐れがある

◆同誌は2021年3月に電子版を開始した

◆木曜以降に全国で発売される雑誌本体にすべての記事を水曜午後4時に配信している

・・・ということだそうです。

 

私自身は、中づり広告を見ずとも、習慣として「購入」するタイプなので、中づり広告からの撤退で、購買意欲が大幅に減退することはありません。

そうはいっても、確かに、「今週号は絶対に購入するぞ」という私自身の動機を駆り立てるのは、いまや、中吊り広告より、水曜日の午後4時に配信されている電子版です。

 

私世代は、雑誌は「紙媒体」で育ったので、電車内の中吊り広告や読み終わった週刊誌や分厚い週刊漫画本、新聞が網棚に残され、それを後から乗車した客が読むという「雑誌の循環システム」にノスタルジーを感じますが、今の人は、「読み終わった雑誌は、駅のゴミ箱に捨て、車内に放置しない」習慣が身についています。

 

そもそも、通勤電車はもちろん、新幹線に乗車しても、新聞や雑誌を「紙媒体」で読んでいる人は、殆ど見かけなくなりました。

リクルート雑誌、アルバイト情報誌、接待を伴う飲食店情報誌・・・などが紙媒体から撤退して久しいですが、新聞、週刊誌も、同じ道を歩むときが来たのでしょう。

 

振り返れば、私自身も「惰性」で、習慣的に紙媒体の「週刊文春」や「週刊新潮」を購入していますが、最近は、紙の雑誌を開いても、すでに電子版であらすじを知っているので、関心の高い記事以外は、「紙媒体の雑誌を深く読み込むこと」は、減った気がします。

 

電車の車内広告は、料金を下げて、情報の即時性の必要が低い月刊誌や専門誌、書籍などの宣伝に主流を移さないと「生き残れない」広告媒体なのかもしれません。
 

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