2021年8月6日に、世田谷区を走行中の小田急線車内で乗客10人が包丁で切りつけられ、重軽傷を負った事件は、ショッキングな出来事です。

 

報道では、

・殺人未遂容疑で逮捕された者は、川崎市の自称派遣社員の男性(36)

・男性は、数か月前から生活保護を受けていた

・男性は、生活困窮で自暴自棄になっていた可能性がある

・男性は、都内の小中高校を出て中央大理工学部に進学し、その後中退

・大学中退後は、人材派遣会社に登録してコンビニ店やパン工場などで働いていた

・事件当日の6日昼には、新宿区の輸入食料品店でつまみなどを万引きし通報された

・通報された万引きの直前にもコンビニ店で酒を盗んでいた

・男性は、「自分だけが不幸な人生だ」と境遇への不満を語っている

・面識のない女子大学生に切りかかった理由は、「勝ち組っぽいから」と説明

・男性は、「(電車内を)逃げ惑う人の姿を見て満足した」と話している

ということなので、男性と同じような境遇の人は、世の中には、たくさんいます。

また、この男性と同じように、被害妄想的に、

「自分だけが不幸だ」

「勝ち組の人を見るとむかつく」

「女性に対して恨みを持つ」

・・・

といった人も、世の中には、数多くいるでしょうし、誰もが、瞬間的に、これらの感情が脳裏をよぎることはあるでしょう。

 

しかし、多くの人は、瞬間的や一過性的に、不満を抱いたとしても、

・こうなったのは、自業自得だ、頑張るしかない

・不満や恨みを抱いたところで、状況が変わるものではないし、どうしようもない

・自分を見下した人を見返してやるために頑張ろう

・頑張ったところで、状況が大きく変わらないが、現状を受け入れて頑張ろう

・・・

などと考えて、人生を過ごしているのです。

 

したがって、「逃げ惑う人の姿を見て満足した」という気持ちが本意なのだとしたら、「異常」としか言いようがありません。

おそらく、弁護人は、「精神鑑定」により、男性は「心神耗弱者・心神喪失者」だったとして、刑罰から逃れる法廷戦術をとるのでしょう。

 

それにしても、被害に遭った人の立場で考えれば、このような事件に遭うことを避けることはできません。

仮に、男性が刑事罰を受けなかったとしても、しっかり、民事的に、「被害者の会」を作って、慰謝料を請求するべきでしょう。

また、容疑者の男性をテレビ報道などで見ましたが、容姿が劣るわけでもなく、大学中退と行っても中央大理工に在籍していたのですから、常識的に考えれば、本人の頑張り次第で、ある程度の社会的立場に這い上がることは不可能ではありません。

 

専門家によれば、この手の犯罪者の特徴は、

・無口

・臆病で気が小さい

・暗くて落ち込みやすい

・ストレスに弱い

・さい疑心が強い

・孤独・内心を打ち明けない

・人付き合いが苦手

などのコミュニケーション下手で、ストレス耐性が弱いそうです。

(※個人的評価としては、私もかなりの部分で当てはまる)

また、狂気に及ぶ前に前兆もあるそうなのですが、この男性のようにあまり社会と関わっていない人の「前兆」を見つけるのは、なかなか難しいことだな、と思います。
 

【好評発売中!】
『ISOの復権 マネジメントシステム認証制度が社会的価値を持つために必要なこと

(ブイツーソリューション刊)

http://www.v2-solution.com/booklist/978-4-434-26285-2.html

 

“できるビジネスマンのマネジメント本”(玄武書房)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】
(パソコンでアクセスしている方)

http://www.mag2.com/m/0000218071.html
(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html
Twitter:https://twitter.com/ariga9001