2021年8月2日付の時事通信社が、
「五輪テレビ視聴、低調 広告の補償交渉も」
という見出し記事を報じていました。
記事によれば、(※筆者が一部、編集)
◆アメリカで、有名選手の欠場などにより、東京五輪のテレビ視聴率が低調となっている
◆この状況に気をもんでいるのは、アメリカの五輪の独占放映権を持つNBCユニバーサル
◆アメリカの東京五輪開会式の視聴者数は約1700万人
◆この数字は、リオ五輪から36%減少で、7月27日までの夜間の平均視聴者数も42%減少
◆視聴率が想定を下回る場合、企業に対し、テレビ局は補償として追加広告枠を提供する
◆報道によると、NBCは複数の広告主とこうした補償交渉を始めた
◆NBCの東京五輪の広告販売は12億5000万ドル(約1370億円)と五輪史上最大になった
◆一方、ネット経由の視聴は好調で、大会を通じて利益を上げる見方を示した
・・・
ということだそうです。
記事にもあるように、一般論として、五輪、ワールドカップなど世界的な国際大会は、
・時差など時間帯
・自国の強豪選手の有無
が視聴率に大きな影響を与えることが、これまでのデータからはっきりしています。
そのため、今回の東京五輪は、自国開催にも関わらず、IOCの最大のスポンサーでもあるNBCに配慮して、アメリカでの視聴率が高くなるような競技時間設定がされているとの話もあります。
日本時間で考えれば、多くの競技の決勝は、夜の時間帯がいいはずですが、「夜に予選、翌日の午前に決勝」といった競技が多いのは、NBCへの配慮とも言われています。
開催時期も、「競技者ファースト」で考えれば、特に屋外競技においては、競技者のパフォーマンスが高まるはずの秋開催(10月頃)がいいはずですが、アメリカのプロスポーツとの関係で、灼熱の7~8月開催となったようです。
記事では、アメリカの視聴率低迷のひとつとして、体操女子のスーパーヒロイン「シモーン・バイルス選手」の欠場やアメリカでも人気が高いテニスの「大坂なおみ選手」の敗退が影響しているそうです。
しかし、インターネットの視聴者数は増加しているそうなので、「世界的にテレビ離れ」は、加速しているといえるのでしょう。
それにしても、バイルス選手の「心の問題」による欠場には、驚きました。
私は、体操女子団体決勝をリアルタイムで視聴していましたが、予選トップのアメリカチームが跳馬の練習を始めたときに、バイルス選手の調子がおかしく、「どうしたんだろう?」と思っていたら、本番の演技は欠場してしまいました。
私の想像ですが、「自分の演技を楽しみにしてくれる人の期待に応えられる演技ができない」と本番前の練習中に悟り、心に強い圧力が加わったのでしょう。
ちなみに、レベルは違いすぎますが、私は、子どもの頃から、親や親戚に運動会や試合(剣道、ソフトボール、軟式野球など)を応援に来られるのが、とても嫌でした。
中年になった今では、趣味でマラソン大会に出ていますが、身内に「応援に来て欲しい」と思ったことは一度もありません。
身内の応援があると、「期待に応えなければ」という妙な緊張感が生まれるのです。
もちろん、まったく、誰にも声援されないのは寂しいですが、正直、「全く知らない地元の人々」や「関係性が近すぎない顔見知り程度の知り合い」が、私にはちょうどいいです。
自己ベストを出してから6年経った今でも忘れませんが、フルマラソンの、30キロ付近と競技場手前の41キロ過ぎで「いいペース、いけるいける」と声援してくれたマラソン関係者の応援の声は、奮い立たせてくれました。
たぶん、身内が応援に来ていたら、変に力んで最高のパフォーマンスが出なかった気がします。
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