2021年7月26日付けの北海道新聞(どうしん電子版)が、
「開建士別道路事務所前所長逮捕へ 入札情報漏えい疑い」
という見出し記事を報じていました。
記事によれば、(※筆者が記事を編集)
◆旭川開建士別道路事務所が発注した工事の入札情報が漏れていた疑いがある
◆工事は、美深町における国道補修工事設計業務の指名競争入札
◆旭川開建士別道路事務所の前所長は官製談合防止法違反の疑いで事情を聴かれている
◆前所長の50代の男性は、対して容疑を認めており、道警は26日に同容疑で逮捕する方針
◆前所長は、非公表の指名業者名を漏らし、公正な入札を妨害した疑いが持たれている
・・・
ということだそうです。
北海道新聞以外の他のメディアの記事では、旭川開建士別道路事務所の前所長と札幌市内の土木建設コンサルタント会社の社長らに官製談合防止法違反の容疑がかかっているようです。
現在までに発表されている情報では、金銭の授受があったのか不明ですが、この指名競争入札において談合に応じない業者を指名業者から除外したようで、最終的に10社が入札に参加し、札幌市の建設コンサル会社が予定価格の93%(1260万円)で落札したそうです。
この指名競争入札があったのは、「2020年夏頃」とのことなので、談合に応じず、指名から外された業者からの「たれ込み情報」で北海道警察は、捜査をしていたのかもしれません。
建設業界の場合、同業他社は、「ライバル」ですが、案件によっては、元請-協力業者(またはその逆)になるので、横のつながりが密です。
したがって、こうした情報は、表には出にくいですが、裏では「関係者がみんな知っている」ということも事実上はあるようです。
談合に関与するのは請負業者だけでなく発注者も共謀することがよくあります。
情報を漏らすことの発注側(容疑がかかっている前所長)のメリットは、
・気心の知れた業者の方が、仕事がしやすい
・顔見知りのいる業者にコスト的な負担を掛けずに受注させたい
・役人退職後の面倒(要は、天下り)を見てもらいたい
などがあるのかもしれません。
それにしても、こうして官製談合が表に出てくるのは氷山の一角と言われています。
おそらく、前所長から事前に入札情報を聞いた札幌の建設コンサル会社には、指名停止処分が出るでしょう。
また、たぶん、品質マネジメントシステム認証(ISO9001)の取得もしていると思うので、認証機関の今後の対応にも注目です。
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