2021年6月23日付けの朝日新聞デジタルが、

「精神障害で労災認定、最多の608人 トップはパワハラ」

という見出しの記事を掲載していました。

 

記事によれば、(筆者が一部編集)

◆2020年度に精神障害を発症し、労働災害に認定された人は608人で過去最多だった

◆厚生労働省の発表では、最も多い原因はパワーハラスメントだった

◆2019年度から精神障害の労災認定基準が見直され、「パワハラ」が要因に明記された

◆要因は。パワハラ(99人)、事故や災害の体験・目撃(83人)、いじめ・いやがらせ(71人)が多い

◆パワハラは、精神障害の原因に認められるという認識が広がっている

◆脳・心臓の病気による労災の申請数は784人で、2019年度の936人から減少

◆2020年度の労災認定率は過去最低の29.2%にとどまった

ということだそうです。

 

6月24日付けの時事通信社の報道では、

◆精神障害は、年代別に見ると40代、30代、20代の順に多かった

◆職種では「一般事務」「保健師・助産師・看護師」「介護サービス職」が目立った

◆精神障害の認定のうち、自殺・自殺未遂は7件減の81件だった

◆精神障害全体の申請数は9件減の2051件となり、8年ぶりに減少した

◆厚労省の担当者は、新型コロナの影響で時間外労働が減ったことが要因であると説明

・・・

と報じていました。

 

ただ、知人の労働安全コンサルタントに、以前聞いた話しだと、

・利益が出ている部門の問題は、見て見ぬふりをする

・パワハラは、労災申請してもなかなか認定されない

・パワハラで労災認定されても、給付金は少ないため、ガマンしているケースが多い

といった状況のようです。

 

パワハラの背景となる原因には、

・コミュニケーション不足

・自身が強者であることの認識不足

・被害者意識を背景としたもの

・レッテルを絡めた評価によるもの

が典型例です。

コミュニケーション不足は、言わずもがなですが、役職が明確な上でなくても、職場の先輩やあるプロジェクトのリーダーであれば、後輩からしたら相手は「強者」ですが、本人にはその自覚がありません。

また、「あいつのせいで俺は失敗ばかりしている」といった被害者意識や「○○大出身者は使えない」といったレッテルも、言っている本人は、冗談のつもりでも言われた側には「精神的苦痛となる」場合もあるので、注意が必要です。

 

仕事で、労働安全衛生マネジメントシステムの構築や運用のサポートをすることがありますが、製造業、建設業、運送業など「事故」が発生しやすい職場でも、最近は、肉体的な疾病よりも精神的な疾病をどのように管理していくかが、課題のようです。

 

それにしても、精神障害の職種上位に、看護師や介護士が入っている点も注目です。

感謝され、人のためになっているという実感も湧きやすい職種ですが、その反面、強い立場の人からの圧力も激しく、精神的にキツい職場なのかもしれません。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ756号より)

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