2021年5月29日付けの毎日新聞が、

「瀬戸内海、きれい過ぎ? 公害対策から栄養不足のワナ 法改正審議」

という見出しの記事を報じていました。

 

この記事によれば、

◆瀬戸内海は、高度成長期に工場排水が原因で赤潮が頻発した

◆瀬戸内海は、その後の規制で水質が改善

◆しかし、海洋生物の栄養となる窒素やリンがかえって不足する事態が生じている

◆「瀬戸内海環境保全特別措置法」の改正は、柔軟に調整できるようにするのが狙い

◆1990年代、不漁、養殖アサリやカキの生育不足、ノリの色落ちの報告が相次いだ

・・・

ということだそうです。

 

思い起こせば、30年以上前ですが、大学時代の講義で「富栄養化と貧栄養化」の概念は教わりました。

当時は「貧栄養化」という言葉はありませんでしたが、排水に含まれる窒素やリンといった栄養塩が不足すると海藻の生育不良になると講師の先生はおっしゃっていました。

 

一般論ですが、「環境維持」にとって大事なのは「バランス」なのでしょう。

キーワードを並べれば、

・食物連鎖

・栄養塩と漁獲量

・沿岸地域の産業構造

・沿岸地域の人口

・重金属や化学物質による人体への影響

などを総合的に勘案することが、環境行政です。

海洋汚染に関する環境問題は、世界共通の課題ではありますが、あくまでも「バランスが大事」であり、こうした知見の蓄積を世界に発信していく必要があるのでしょう。

 

それにしても、環境省は、コロナ禍において、ニュースになる政策話題が多い気がします。

小泉進次郎大臣をヨイショするつもりではないですが、「2021年6月1日施行」の「改正動物愛護法」もそうです。

 

ご存知のように、この改正動物愛護法では、

「生後56日以下の子犬や子猫の販売は禁止」

「犬や猫の飼養管理基準には、飼う頭数を上限以内に抑えること」

(従業員1人につき繁殖業者は犬15匹、猫25匹、販売業者は犬20匹、猫30匹)

「マイクロチップの装着義務化」(2022年6月実施)

などが盛り込まれています。

 

しかし、アンテナを張っていないと、気づかないうちにどんどん社会のルールが変わり、時代について行けなくなりますね(汗)

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ753号より)
 

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