2021年6月26日付けの産経新聞が、
「塩野義の国産ワクチン 年明け6千万人分供給可能」
という見出しの記事を報じていました。
記事によれば、
◆塩野義製薬が開発中のワクチンが、2022年1月から年間最大6千万人分へ倍増する
◆塩野義のワクチンは現在、第1、2段階の臨床試験(治験)を国内で行っている
◆ワクチンの効き目などから供給量を拡大できる見通しになった
◆塩野義製薬は、提携先である医薬品製造会社「ユニジェン」の工場で生産設備を整備中
◆最終段階の大規模な治験をアフリカや東南アジアでの実施に向けて調整中
◆国内でも千例規模の治験を検討している
◆国の「条件付き承認制度」が適用されれば、年内の実用化が可能
◆塩野義のワクチンは「遺伝子組み換えタンパクワクチン」と呼ばれ
◆新型コロナの遺伝子の一部を基に昆虫細胞でタンパク質を培養して作る
◆すでにインフルエンザワクチンなどで実績がある技術
・・・
ということです。
ワクチンには、
・生ワクチン(弱毒化)
・不活性化ワクチン(不活性化)
・遺伝子組換えワクチン、成分ワクチン(タンパク質成分のみ)
・ベクターワクチン(設計図をウイルスに)
・DNAワクチン(設計図)
・mRNAワクチン、レプリコンワクチン(設計図)
があります。
新型コロナウイルスの国内承認ワクチンは、現在3社(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ)と承認申請中1社(ジョンソン・エンド・ジョンソン)があり、国産ワクチンである塩野義製薬は、5番手とされています。
国内承認(見込み含む)の5社は、
・ファイザー、モデルナが「mRNAワクチン」
・アストラゼネカ、ジョンソン・エンド・ジョンソンが「ベクターワクチン」
・塩野義製薬が「遺伝子組換えタンパクワクチン」
なので、医療のシロウトからすると、遺伝子治療に用いられているベクターワクチンか、これまでの他のワクチンでも実績があるタンパクワクチンの方が、現時点での安全性に関する信頼度が高い気がします。
(※mRNAワクチンは、ヒトの遺伝子に組み込まれることもなく、細胞に取り込まれてから 20 秒から 20 分で分解され、作られたタンパク質も10日以内には分解されて、体内に残らないということなので、理論上は、副作用は、ほぼないと言えるようです)
いずれにせよ、インフルエンザのように「恐ろしいとは感じない風邪」に早く世界がなってほしいものですね。
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