日本時間の2021年6月12日に、ロサンゼルス・エンジェルスとアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に大谷翔平投手が先発し、「ボーク」を宣告されたことに注目が集まっています。

 

ご存知の方も多いと思いますが、経緯を振り返ると、

・大谷投手が大リーグでボークの宣告を受けたのは初めて

・ボークは、5回裏のピッチングで、2死1、2塁の場面

・大谷投手は、プレートから足を外し、二塁へけん制の構え(偽投)をみせた

・プレートから足を外すより早く上体が動いたと判断を受けた模様

・マドン監督は主審に抗議したが判定は変わらず

・大谷投手は、審判に向かって「Why?」と両手を広げたジェスチャーで抗議した

・カウント1-2から投じた5球目、空振りを取ったところ、制止不足で再びボークを宣告

・ランナーが進塁して失点

・三振後に捕手が後逸して、2点目を失った

というものです。

 

私は、仕事をしながら、ちらちら試合を視聴していましたが、この場面は、パソコン作業の手を止めて中継画面を見ていましたが、どこがボークなのか、まったく不明でした。

その後、プロ野球で2軍を中心に審判をされていた方や元プロ野球選手(例:佐々木主浩氏、上原浩治氏など)のコラムを見て、事情がわかりました。

 

厳密論で言えば、

・1回目のボークは、プレートを外す前に状態が動いた(すでに投球動作に入っていた)

・2回目のボークは、制止が不十分だった

といえるようですが、他の試合などの運用面で捉えると「ボークになるような違反ではない」というのが、識者達の大勢の意見のようです。

 

では、なぜ、ボークを宣告されたのかと言えば、

・大谷投手の投球リズムが悪く、主審がイライラしていた

・5回裏に出した四球のシーンで、大谷投手が判定に不服の表情を見せた

・不服の表情に対する厳しめの判定がボークの1回目

・1回目のボークでの派手な「なぜ?」のポーズにより審判団が協議(暗黙の了解)

・2回目は1回目の判定に対する報復のボーク宣告

ということが、恐らく真相のようです。

 

現実的に、これまでも、大リーグでは、審判に不服の表情を見せると報復判定が出るというのは、「公然の事実」のようです。

あのイチローさんも、大リーグで一度だけ退場経験がありますが、イチローさんが自信を持ってボールと判定した球を主審がストライク判定した際に、ベースにボールの軌道をバットで書いたら、「侮辱したとして退場」が宣告されています。

また、サイヤング賞を獲得するレベルの投手は、投球かテンポが速く、ミスジャッジっぽいストライク/ボールの判定でも、表情を変えずに淡々としている人が多いようです。

 

つまり、大リーグで報復判定されたくなかったら、チャレンジできる判定以外は、ポーカーフェースでいることが無難なようです。

 

しかし、審判も人の子ですから、感情が判定に影響するケースを「ゼロ」にはできませんが、選手以上に冷静に「正確なジャッジに徹する」ようにしてほしいものです。

それにしても、日本は、アメリカの影響で野球が人気スポーツになり、日本の影響で、韓国、台湾も野球大国ですが、時代に合った改革ができないなら、北米、中米、東アジア中心のスポーツから脱却して、サッカーのように国際的メジャースポーツになることは到底無理だな、と思う次第です。
 

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