AKB48最後の1期生、峯岸みなみさんが2021年5月22日に卒業コンサート(卒業コンサート~桜の咲かない春はない~)を横浜市の「ぴあアリーナMM」で行いました。
この峯岸さんの卒業コンサートは、当初の予定から、新型コロナウイルスの影響で、1年間延期になっていました。
ちなみに、この卒コンは、新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインに従って、会場定員の半数となる5000人の観客が入場して、開催されたそうです。
コロナ禍での卒コンといえば、2020年5月5-7日に東京ドームで卒業コンサートを予定していた当時乃木坂46所属の白石麻衣さんが、当初の予定を延期して、2020年10月28日に、ライブ配信で開催しています。
峯岸さんと白石さんの卒コンを比較すると、
・峯岸さんは、5000人の観客を入場させて実施
・白石さんは、一般の観客はなし(無観客)
・峯岸さんは、配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」で、無料配信(独占)を実施
・白石さんは、有料配信(3500円)で実施
といった違いがありました。
いわずもがなですが、あるタレントが、「無料配信」と「有料配信」を計画・実施すれば、当然、「無料配信」の方が、総視聴者数は、多いでしょう。
しかし、収益面を考えれば、タレントサイドとしては「有料配信」をしたいと思います。
けれども、「有料配信なら、お金を出してまで、見ようとは思わない」という人もいるでしょう。
白石さん、峯岸さんのファンの方にはお叱りを受けてしまうかもしれませんが、
・白石麻衣さんの卒業後の主戦場は、モデルや女優業
・峯岸みなみさんの卒業後の主戦場は、バラエティ
・峯岸さんは、5000人規模の公演を3公演することで最低限の収益を確保できる
・白石さんはファンが多く、有料配信でも収益がある程度見込める
・峯岸さんは、独占配信料が配信会社から得られる
・峯岸さんは、無料配信とすることでバラエティを主戦場とするのでファン層を拡大できる
・・・
といった戦略の違いがあるのではないかと思います。
要は、
◆白石さんは、有料配信で十分、収益を見込める
◆峯岸さんは、観客、独占配信料に加え、新たなファン層を拡大できる
という考えが、それぞれの運営サイドにあったのでしょう。
また、配信会社「イチナナ」としても、峯岸さんの卒コンのために、新たにアプリをダウンロードする人が増え、視聴者が増えることで、イチナナ登録者数拡大が見込めますので、峯岸さんサイドと利害が一致したのかもしれません。
実際、峯岸さんの卒コンが始まると、イチナナアプリが急激に「重たく」なりました。
峯岸さんの卒コンを見に行くと、新規のイチナナ視聴者であふれかえっていましたので、これまで、イチナナアプリをスマホやiPadなどのタブレッドに入れていなかった層が一気に新規登録し、視聴をしたので、アプリ自体が重くなったのでしょう。
これも言わずもがなですが、イチナナ的には、峯岸さんの卒コンで捕らえた新規会員さんに、どうやってイチナナを継続的に使用させるかが、今後のポイントです。
それにしても、昭和、平成半ばの時代と比較して「テレビの歌番組がどんどんなくなった」のは、「推しの歌手やアーティスト」が多様化したことだといわれています。
テレビのワイドショーやバラエティ番組も、視聴者は、中高年が主体で、今後は、YouTubeやSNSのライブ配信、ライブ配信アプリの配信にどんどん視聴者は流れていくでしょう。
人々の嗜好が多様化すれば、限られたチャンネルしかないテレビの視聴率が下がり、番組制作費に相当する広告費が稼げないのは当然です。
昔話になってしまいますが、20年ほど前に、ソフトバンク、ライブドア、楽天が、それぞれ、テレビ朝日、フジテレビ、TBSとの提携や買収を画策しましたが、失敗に終わりました。
今考えると、どこか1社でもIT企業と提携していれば、テレビ業界は今とは違ったのではないのかな、と思います。
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