2021年5月4日付けの時事通信社が、
「端末修理「市が負担して」 タブレット破損、保護者から懸念」
という見出し記事を報じています。
記事によれば、(※筆者が一部編集)
◆小学4年の子を持つ愛知県豊田市の主婦は、学校から保険への加入を勧められた
◆しかし高温の車内に置きっ放しにした場合などは適用されないと聞いた
◆この主婦は、故障の原因が、自分の子にあるのか、判断は難しいのでは、と懸念している
◆3人の小中学生を持つ女性は、故意以外の破損は4.5万円を上限に補償すると説明を受けた
◆女性は「勝手に配って、壊れたら修理は親が負担ならいらない」と手厳しい
◆中3と小6の子どもがいる女性は、学校から保険加入についてのプリントをもらった
◆保険は、年間数千円でも2人分の出費は大きく、市が負担してくれればありがたいとこぼす
◆GIGAスクール構想を所管する文部科学省の担当者は、自治体に任せている
◆故意による破損は仕方ないが、過失は今後見ていく必要があると話している
・・・
そうです。
将来の国力の源泉となる「こどもの教育」は、重要な国の政策課題のひとつだと思います。
しかし、今の時代は少子化の時代だからなのか、こどもを持つ親の「権利主張」が行き過ぎているように思います。
言葉尻を捉えてツッコミするのは、趣味ではないですが、
・勝手にタブレッドを配っておいて・・・
・こどもは壊すに決まっている・・・
というのは、「こっちは、GIGAスクールスクール構想(例:タブレッド教育)を受けてやっているんだぞ」、という「過剰なお客様意識」を感じます。
昭和的教育・道徳感といわれるかもしれませんが、
・学校から支給された備品(タブレッド)を大切に扱うことを教えるのも教育
・故意に壊せば、「弁償しなければならない」のを教えるのも教育
・保険の意味をこどもに教育する(通常の使用で壊れた場合は、補償される(上限あり))
・保険に加入するのが嫌なら、タブレッドを壊さないようこどもを徹底教育する
・タブレッドがなければ、今の時代は授業に参加できなくなり自分が困ることを教育する
・・・
といったことを、こどもに教育することが大事だと思います。
こうしたことを、教育して育てないから、大人になって、筋の通らない権利を主張する大人になってしまうのです。
もちろん、文部科学省の担当者が「過失は今後見ていく必要がある」と発言したように、「保険加入費用の補助」や「過失でタブレッドが破損した場合のバックアップ体制」は、見直し検討の余地があるかもしれませんが、基本的には、この報道の事例は「権利の過大主張」に感じます。
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