2021年4月14日付の東京商工リサーチが、
「サマンサタバサ 100億円の最終赤字=5期連続の赤字と苦戦」
という見出し記事を掲載していました。
記事によれば、
◆経営再建中のサマンサタバサジャパンリミテッドは5期連続で最終赤字だった
◆赤字理由としては、新型コロナの影響や減損損失が響いている
◆2020年7月に紳士服販売大手のコナカの子会社となり、支援を得ている
◆4月14日に発表した2021年2月期(連結)の売上高は225億9400万円(前期比4.1%減)
◆営業利益は35億2100万円の赤字(前期11億8400万円の赤字)
◆最終利益は100億4900万円の赤字(前期23億8400万円の赤字)
◆店舗の選択と集中やEC販売の強化を進めたが、コロナ禍で消費マインドの低迷が続いた
◆合併に伴うのれんの減損など特別損失の計上も大きかった
・・・
とのことです。
サマンサタバサは、女性もののイメージが強いので、「自分使用」としては、私には縁がありません。
しかし、若い頃に、女性へのプレゼントでサマンサタバサをよく利用したので、その印象で語れば、サマンサタバサは「見た目のおしゃれさ」と「宣伝力」のブランドなので、不況で実益時代で、外出機会も減れば、利用されなくなるだろうな、と思います。
要は、ひとことでいえば、決して、サマンサ製のバッグなどは、製品として長持ちするものではなく、マカロン、クッキーなどスイーツ商品も「高いだけ」なのです。
したがって、おしゃれなので、プレゼント用商品としては、男性目線だと適しているのですが、「使用者目線」だと、コスパが悪いので、超リピート商品ではないのでしょう。
私は、ブランドものに、本質的には関心がほとんどありませんが、若い頃は、仕事の訪問先や女性と会うときの「おしゃれ」として、時計や靴、バッグ、スーツの一部をブランド品にしました。
おしゃれをすれば、気分も高揚します。
また、なんといっても、ブランド品は「高価格」ですが、「狭義の品質」自体も良いです。
最近は、ディスカウントショップでも掘り出し物はありますが、通販で「デザインもよく安い」と思って購入し、実際に商品が届くと、ペラペラの生地で「こりゃ、安くて当然だわ」とがっかりすることもしばしばあるので、そういう「がっかり」を減らす意味では、ブランド品購入はリスクが一般的に低いです。
しかし、全てではないと思いますが、友人とサマンサタバサの話題になったときに、バッグの取っ手がすぐ壊れたといった類いの話をよく耳にするので、知名度の割に狭義の品質は低く、要は「コスパが悪い」訳です。
サマンサタバサは、モデルの蛯原友里さんなどを起用して、莫大な広告費をかけて、女性消費者に訴求してきたと思います。
しかし、ここは、メーカーの原点に戻って、原材料や縫製など品質向上を目指すべきだと思います。
この記事では、「2022年2月期(連結)の業績予想は、売上高は341億6500万円(前期比51.2%増)、営業利益は3億1600万円、最終利益は1億200万円」と黒字転換を計画していましたが、これまでの事業戦略では、計画の達成は厳しいと思われ、どれだけの人がその数字を信じているんだろうか、と思います。
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