2021年3月25日付けのハフポストが、

「東京ディズニーランド・シー園内アナウンスを変更。「Ladies and Gentlemen,Boys and Girls」廃止へ」

という見出しの記事を報じていました。

 

記事によれば、(※以下、筆者が一部編集)

◆東京ディズニーランドとシーは、3月18日から園内アナウンスを変更した

◆「Ladies and Gentlemen, Boys and Girls」を「Hello Everyone」などに変更

◆変更の理由は、「みなさまに継続的により気持ちよくパークでお過ごし頂くため」

◆性別を特定しない文言に変更し、性的マイノリティーの来園者に配慮

◆担当者は「ダイバーシティなど、現在の社会状況を鑑みた総合的な判断」とした

◆現在は、パレードやショーの案内、一部のアトラクションで変更している

・・・

ということだそうです。

 

ふつうに考えれば、現代社会は、ダイバーシーティ(多様性)、ジェンダーフリー、マイノリティに配慮・・・という時代ですから、この変更は、「当然のこと」なのでしょう。

今の時代は、「生きづらさ」や「人が嫌がること」を極力、排除する時代ですから、こうした流れに「反対です」とおおっぴらに異を唱えれば、世間から叩かれることは必至でしょう。

 

しかし、TDLの「Ladies and Gentlemen」や「Boys and Girls」というアナウンスは、無理矢理日本語に訳せば、「ようこそ、淑女、紳士」、「ようこそ、少年、少女」となりますが、日本語的には「ようこそ、ご来場の皆様」が自然です。

英語表現は、もともと「彼」、「彼女」など性別をはっきりさせる言語なので、日本語語以上に、ダイバーシティの時代は、配慮が必要な言語なんだろうな、と思います。

 

ジェンダーフリーの話題から少しそれますが、アメリカでは、近年、「Merry Christmas」の代わりに「Happy Holidays」というそうです。

確かに、多様な人種、宗教が共存するアメリカでは、「特定の宗教を押しつけるような言い方や表現」に社会が敏感になっているそうです。

確かに、12月には、ユダヤ教のお祭り「ハヌカー」やアフリカ系アメリカンのお祭り「クワンザ」といった祝日があるので、「Happy holidays」が無難な表現と言えるのでしょう。

 

話が少しそれますが、ちなみに、私自身は、中学生ぐらいまで「努力次第で人間は誰でも一流になれる」と教えられ信じていました。

「人間に違いなんてない」、「能力とは後天的に変えられるもの」と思っていたんですね。

しかし、詳細は省略しますが、高校ぐらいから「なりたいもの、やりたい分野全てにおいて、努力すれば報われるというのは幻想だ」と気づき「勝負できる分野や世界を探して頑張る」ことに考え方をスイッチしました。

 

少し天邪鬼(あまのじゃく)的な話しになりますが、「違いを隠す」より「違いを認め合うために敢えて表現する」という発想がなぜ生まれないのかな、と思います。

教育界、特に公立の義務教育では「タブー」ですが、生まれながらの能力差はあるので、「違いを認識させ、認め合う」ことを敢えて強調する表現も必要ではないかと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ743号より)

 

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