2021年2月15日付けの南日本新聞社が、
「奄美大島のマングース 23年度にも根絶宣言 環境省計画」
という見出し記事を報じていました。
記事によれば、
◆環境省は2月15日に、奄美大島のマングース(特定外来生物)根絶計画を明らかにした
◆最短で2023年度、遅くとも2025年度までに根絶を宣言する
◆マングースは、ハブ駆除を目的に島外から持ち込まれた
◆しかしマングースは、国の特別天然記念物アマミノクロウサギなどの希少種を捕食する
◆環境省は、2000年度から駆除事業を開始
◆マングースの駆除が進み、2018年春以降は捕獲されていない
◆計画によると、2022年度までに、根絶の確認手法定める
◆2021年度から島内全域に設置しているわなを徐々に減らす
◆探索犬や島内全域に約420台設置している監視カメラは取り外さず、監視は継続
◆仮にマングースが見つかった場合は、生息確認地域で集中的に駆除する
◆環境省は、奄美市で開いたマングース防除事業検討会で報告し、委員に了承された
・・・
ということです。
私は、1981年か1982年の夏に、奄美大島で「ハブとマングースショー」を一度だけ見たことがあります。
当時は、動物愛護管理法の規定がなかったので、観光客にこうしたショーを見せるスポットは数多くあったように記憶しています。
子供心には、「ハブの動きは鈍いな、マングース、つよーい」と無邪気に感じたものです。
しかし、大人になって考えてみると、ハブは夜行性で、マングースは、多くの種類が昼行性なので、「決闘ショー」の環境は、ハブにとっては不利な状況です。
また、もともと、ハブの駆除のために縁もゆかりもない国外から連れてこられたマングースですが、
・マングースは、基本的に昼行性
・マングースは、雑食性
なので、ハブに自然界で遭遇することはないでしょう。
また、わざわざ、自らの危険を犯してまで、ハブに対峙することはなく、安全に捕食できる動物を捕食すれば良いので、肝心のハブ退治には、戦力にならなかったようです。
ただ、今の価値観(生物多様性)で考えれば、「愚かなことをした当時の日本人」ですが、当時は、それが「最善手」と信じられた訳なので、無責任に「人間の身勝手」と非難する気持ちには私は、なれません。
しかし、長い年月をかけて、ようやく、奄美大島の生態系を元に戻すことができるというのは、環境省をはじめとした関係者の努力の結果だと思います。
それにしても、奄美大島に初上陸したのが、約40年前。
ひさびさに、ソウルフード「鶏肉」を食べに訪問してみたいな、と思います。
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