2020年10月27日付の「弁護士ドットコム」が、
「正論で詰める上司が「ロジハラ」と話題 指導とハラスメントとの境目は?」
という見出しの記事を発信していました。
記事によれば、
・「ロジハラ」とは、「ロジカルハラスメント」の略
・ロジハラは、
「論理的に正しい指摘であっても、相手を思いやる心がない人」
「真っ向から正論をぶつけて困らせたり優位に立とうとする人」
を指す
・弁護士ドットコムには正論で部下を厳しく叱責さする上司の相談が寄せられる
・相談者は「精神的な影響があるが叱責自体は正論」の場合、ハラスメントになるか?
・パワハラのポイントは「業務上の適正な範囲かどうか」
・正論でも「威圧的な姿勢」で「延々としかり続ける」ことはパワハラの可能性がある
・複数の人が同じ上司に対して同様の印象を持った場合は、パワハラの可能性が高い
・・・
ということのようです。
「最近は何でも○○ハラスメント」という風潮があって変だ、という方も多いと思います。
しかし、「ハラスメント」とは、「嫌がらせ」・・・つまり、「特定、不特定多数を問わず他者に対し、不愉快な気持ちにさせることや実質的な損害を与えることなどの総称」ですから、他人が「嫌がらせだ」と感じれば、広義の意味では「○○ハラスメント」と呼んでいいのでしょう。
私見ですが、嫌がらせは、
・意図していないが、結果として嫌がらせとなってしまった言動、行動
・これ以上行動すると相手は嫌がることになるのを想定しつつも、続けてしまうケース
ケースがあると思います。
ロジハラの場合、前者は、「そもそも理屈っぽい人が嫌い」という人が相手だった場合、「理詰めで正論を言われること自体が苦手」なので、伝える側が、相手に伝えようとして、筋道を立てて説明すればするほど、ドツボにはまる気がします。
後者の場合は、「マウントを取りたい」、「正論を吐いている自分に酔っている」ケースがほとんどではないかと思います。
要は、相手が正論を言われて、困っていることに快感を覚え、ビジネスの世界では「俺が偉いんだぞ」、ディスカッションの場では「相手を論破してやったぞ」と優越感に浸りたいのでしょう。
論理で攻めてくる人に論理で受けて立つのは、お互いが「理詰めの戦い」をある意味楽しんでいるのでいいですが、論理能力が低い人に、それをわかっていて、突き進むのは、「思いやりがない」、「大人げない」といわれても、否定はできないでしょう。
そもそも、コミュニケーションは、「相手に伝わりやすく、かつ、不快にさせずに、円滑にものごとを進める手段」ですから、相手次第なところはありますが「いやがるような伝え方」をしている時点でアウトだと思います。
したがって、基本は、「偉ぶらない」、「相手を思いやる」が相手とのコミュニケーションや接し方の基本であることを肝に銘じるべきでしょう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ722号より)
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