2021年2月1日に開催された第40回大阪国際女子マラソン。

今大会は、コロナ禍にあることから、スタート・ゴールのある長居公園の約2.8キロの周回コースを約15周という異例の大会でした。

 

また、通常、30キロまで、スピードのある海外女子選手がペースメーカーを務めますが、海外選手を招待できる環境でないため、2時間8分台の自己記録を持つ川内優輝選手や岩田勇治選手(三菱重工)、田中飛鳥選手(ひらまつ病院)らの男子選手がペースメーカーを務めた大会になりました。

 

今回の大阪国際女子マラソンは、

・高低差の少ない周回コース

・安定したペースを刻める男子選手がペースメーカー

・冬場の大会と言う気象条件

・東京五輪代表の前田穂南選手、一山麻緒選手というスピードランナーが出場

といったことから、マラソンファンはもちろん、世間も「日本記録更新」を期待し、注目が集まりました。

 

結果的には、

・日本記録更新はならず

・一山選手は、大阪国際女子の大会記録を更新(セカンドベスト)

・前田選手は自己ベスト更新

という結果でした。

ふつうに捉えれば、ふたりともまずまずよくやった!といえる結果なのです。

しかし、「日本記録更新」を期待していた人が多かったので、一山選手や前田選手はもちろん、多くのマラソンファンが、結果に少しがっかりしたのも事実でしょう。

 

私見、かつ、結果論ですが、予兆は、今考えるとありました。

前田選手については、

・2019年9月開催のMGCを2時間25分台で制し暑さに強い

・30℃を超える2017年8月の北海道マラソンでも優勝している

・しかし、雨天の雨が降った2019年3月の東京マラソンでは失速している

・2020年11月のクイーンズ駅伝3区(10.9キロ)で区間8位

・2020年12月の山陽女子ロードレース(ハーフ)で、1時間10分39秒の9位

・前田選手が好記録を出すときはアメリカのアルバカーキで高地合宿をしている

という背景がありました。

要は、

◆寒いと、パフォーマンスを発揮できない

◆好調だった2020年夏の疲れが抜けていない

◆事前に高地合宿をしていない

という要素が前田選手にはあったのです。

 

一方、一山選手は、

・2020年11月のクイーンズ駅伝3区では、区間3位(前田選手とは58秒差)

・2020年12月の日本選手権1万mでは、自己記録を大幅に更新(31分11秒56)

と好調が伝えられていました。

しかし、気になったのが、2020年12月の山陽女子ロードレース。

順位は、日本人選手1位の総合3位ですが、タイムが1時間10分17秒で、15-20キロのラップが16分54秒とこの時の12位までの選手の中では、最遅でした。

 

12月の日本選手権の疲労の傾向は、男子も同様で、同じく1万メートルで日本記録を出した旭化成の相澤晃選手が、故障でニューイヤー駅伝を走れなかったし、27分台の好タイムを出した早稲田大の中谷選手、太田選手が、駒澤大の田澤選手が、箱根駅伝でイマイチなタイムに終わりました。

 

また、一山選手は、年末年始に体調を崩し、5日間ノーランの日があったそうです。

こうした点を考えると、前田選手だけでなく、一山選手も「万全な態勢」ではなかったのでしょう。

 

それにしても、今回の大阪国際女子マラソンの中継は「日本記録誕生」をメインとした中継だったので、3位以下の選手について、ほとんど状況が放送されなかったのは、残念な気がしました。

けれども、日本においても、今回のように「特定の選手に記録を狙わせる国内大会」があってもいいのかな、と思いました。

日本女子マラソンの上位3選手(野口みずきさん、渋井陽子さん、高橋尚子さん)は、そもそも男子ペースメーカーに先導されたベルリンマラソンの記録ですしね。

 

川内選手、岩田選手が、一山選手を励ます姿は、いいなぁ、と思いました。

中継では伝わりませんでしたが、前田選手を引っ張った田中選手もおそらく、ずっと声がけしていたのでしょう。

しかし、これで、東京五輪があり、コロナ禍による海外合宿と海外レース参加が難しい今、しばらく、日本人女子選手の「日本記録更新」のチャンスはお預けなのかもしれないですね。

 

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