「食」や「食品」に関する造詣がある方には、常識的な話ですが、「食の安全」と「食品の安全」について、おさらいをしておきます。
《食の安全》
食品の安全に加え、食料の安定供給や栄養など、健康への影響を幅広く考えること
《食品の安全》
予期された方法や意図された方法で、製造し、食べた場合に、その食品が食べた人に害を
与えないということ
つまり、概念的には、食の安全は、食品の安全(残留資材、汚染物質、有害微生物、天然毒素による健康被害)に加えて、食料の安定供給(不足への懸念)や栄養・食事習慣(過剰摂取、欠乏)を含むので、
「食の安全>食品の安全」
と食の安全が広義の概念になります。
ちなみに、「食事摂取基準」で上限量が決められている栄養素の例としては、
(厚生労働省「日本人の栄養摂取基準」2015年版より)
ビタミン系:
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸
ミネラル系:
カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、モリブデン
があります。
話題はずれますが、「日本の死因トップ10」(人口動態統計年報の2017年データより)を挙げておきます。
1位:悪性新生物(腫瘍)※
2位:心疾患(高血圧性を除く)※
3位:脳血管疾患※
4位:老衰
5位:肺炎
6位:不慮の事故
7位:誤嚥性肺炎
8位:腎不全※
9位:自殺
10位:血管性及び詳細不明の認知症
トップ10のうち、※印の1~3位、8位の死因は「生活習慣病」が主な原因です。
つまり、喫煙、飲酒、塩分摂取、野菜摂取不足、果物摂取不足、運動不足、肥満等が「著しくなる」とじわじわと「死へのリスク」が高まるわけです。
話題を「食品安全」に戻しますが、先日、ある食品容器メーカーに訪問して、お話をお聞きすると、「容器のピンホール」を「食品安全ハザード」としていました。
はじめは、「容器に穴が空き、それにより中身の食品が腐食すること」をハザードとしているのかと思いましたが、よくお聞きすると「容器からスープ(熱湯)が漏れることによる人体被害」(例:火傷)だというのです。
食品安全の世界では、
《食品ハザード(危害要因)》
健康に悪影響をもたらす原因となる可能性のある食品中の物質または食品の状態
《食品安全のリスク》
食品中にハザードが存在する結果として生じる健康への悪影響が起きる可能性とその程度
(健康への悪影響が発生する確率と影響の程度)
と定義されています。
したがって、「食品容器のピンホール」→「食品容器から漏れたスープによる火傷等の健康被害」は、厳密には、「食品そのものの状態や物質による健康被害」ではないので、「食品ハザード」ではないと思います。
ただ、私見ですが、カップ式のインスタントコーヒーやスープなど容器が「食器」となっているものは、食品安全の定義で言う「予期された方法や意図された方法で、食べた場合に、その食品が食べた人に害を与えない」から考えれば、「食器である容器からコーヒーやスープが漏れ出ること」は、通常、想定していません。
したがって、「容器の漏れによる火傷の発生」は、「食品ハザードと言えないこともないよな」(つまり、食品ハザードである)と思います。
またまた話題はそれますが、容器包装メーカーの「顧客苦情リスト」をみていると、「パックを空ける際に(容器のプラやアルミ包装で)手を切った」というものがあります。
そのメーカーでは、「品質クレーム」として「食品安全クレーム」とは定義していませんでした。
しかし「通常の開け方で手を切った」のであれば、これも「食品安全ハザード」と定義することもありだよな、と思った次第です。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ730号より)
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