私のコラムを長年読んでいる方には、「おなじみ」の話題のひとつですが、「改善の4原則」(ECRS)について、あらためて、紹介します。

※以前の記事:http://blog.logcom.jp/?day=20130507

 

「ECRS」とは、「業務改善のキホンのキ」の頭文字で、

・E:Eliminate(排除)

・C:Combine(結合と分離)

・R:Rearrange(入替えと代替)

・S:Simplify(簡素化)

となります。

仕事の現場では、経験則として、数々の「改善」が行われてきていますが、これを整理すると「ECRSを利用していること」に気づきます。

つまり、演繹的に考えれば、「業務改善をする時はECRSで検討してみて、採用できることはないか」を考えればいいわけです。

 

大雑把ですが、ECRSの事例を挙げてみます。

 

Eliminate(排除):

→製造:組立、脱脂、脱水、検査、移動、測定など

→間接業務:報告、会議、郵送など

 

Combine(結合と分離):

→類似の業務を結合し集中化:設備、治具、備品の削減、作業者のスキル数減少

 

Rearrange(入替えと代替):

→作業順序、作業場所、担当作業者の入替を変更

→工程順序の適性化、スペースの適正化など

 

Simplify(簡素化):

→動作/要素/作業/工程単位で「業務目的のあるべき姿」を設計

 

話は少し変わりますが、NHKの2020年4月30日に放送された、

「やわらかアタマが世界を救う スペシャル」

で、改善事例がいくつか紹介されていました。

個人的に気になったのは、

・高速道路のトイレの忘れ物対策

・長距離深夜バスのリクライニングシート

・受験勉強で使用する付箋

・目盛りのあるボールペン

です。

 

さらに、この中で「すごい」と思ったのは、番組ゲストで、2018年に50万部を超えるベストセラーになった「メモの魔力」の著者で実業家(SHOWROOM株式会社の代表取締役:ライブストリーミングサービス事業)の前田裕二氏も絶賛していましたが、「トイレの忘れ物対策」です。

NEXCO東日本の北海道支社では、高速道路の利用者から忘れ物の連絡があった場合、道内に6つある事務所が忘れ物を取りに出動するのですが、場所によっては、「片道150キロ」もあり、「忘れ物に生じる業務を減らすこと」が課題だったそうです。

そこで、忘れ物のメカニズムを考えると、

・忘れ物:小物が多い

・忘れる場所:トイレの個室

ということから「トイレのドアを閉めるカギを小物置場にすればいい」と考えたわけです。

小物置き付のトイレの鍵、なるほど過ぎます。

 

また、深夜バスで気になる問題に「リクライニングシート倒す問題」があります。

通常は「前後の人にお声掛けください」というバス運転手のアナウンスがある程度です。

しかし、これでは、実際には、倒しにくい。また、「倒していいですか?」と聞かれ「いいです」とは言ったものの「予想以上にガーンと倒される」と内心「えっ~こんなに倒すの?!」とむかつくこともしばしばです。

逆転の発想で、「もともと全開に倒されているシート」なら、その気兼ねは無くなります。

 

番組を見ていて、知恵を絞れば、色々な改善があるものだな、と思うとともに、自分のあたまの固さを痛感した次第です。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ696号より)

 

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