2021年1月6日付けのABEMA Timesが
「このままでは医療崩壊だけでなく“居酒屋崩壊”だ」
と題した記事を報じていました。
記事によれば、
(以下、筆者が気になった点を抜粋)
◆緊急事態宣言の課題を元厚生労働省医系技官で作家の木村盛世医師に話を聞いた
◆日本はG7の中の優等生で第1~3波と言っているが、欧米と比較すれば“さざ波”
◆2020年の春以降、国や医師会は、医療を総力戦の体制にしておくべきだった
◆日本には世界で最も多い160万の病床がある
◆新型コロナに対応できる病床数は3万(2%)に過ぎない
◆他の国々は日本の100倍の感染者数を抱えながらも医療崩壊を起こしていない
◆緊急事態宣言や外出自粛で、最も困るのが飲食業や旅行業者
◆ウイルスの感染力が強まる冬になると、行動を抑えても陽性者数が減らない
◆春、夏にかけてウイルスの感染力が弱まったりしても、ウイルスは消えない
◆早期発見・早期封じ込めをしてもウイルスはなくならない
◆大切なのは、ここから医療体制を立て直していくこと
◆緊急事態宣言を何度も繰り返すと、医療崩壊だけでなく“居酒屋崩壊”が起きる
・・・
ということだそうです。
個人的には、木村氏の主張に概ね賛成です。
私は、木村氏のように、厚労省で医療行政に関わったことも、医師等医療従事者でもないので、あくまでも一般市民目線ですが、これまでのコラムでも述べてきているように、「なぜ、人口比に対する感染者数が他の先進国より格段に低い日本で「医療崩壊」が懸念されてることになるのか、わかりません。
医療体制というのは、単純な話しではないのはわかりますが、「医師の数」、「病床数」という数字としては世界的にトップクラスの量があるのに、なぜ、機能しないのか?
日本は、民間病院が多く、「総力戦」が取りずらいことがこれまでも識者から指摘されていますが、この非常時にそれを主導するのが「政治の役目」ではないかと思います。
「医療崩壊→命の選別→救えるはずの命が救えなくなる→それはヤバい」・・・となるのですが、木村氏だけでなく、これまでも多くの人が指摘するように、現状の支援体制では、飲食業、旅行業及び関連産業の収入減少とその従事者の生活困窮による「ヤバい」の方が、トータル的には影響が大きい気がします。
それにしても、話題は変わりますが、このABEMA Timesの記事に対するヤフーコメントやTwitterのコメントを見ると「アンチ木村盛世氏」がかなり多いことがわかります。
私は、テレビを通じての木村氏しか知りませんが、「結果として前言が誤りだった」こともあるが、基本的には、「自粛一辺倒のメディアのプロパガンダに対抗して、しっかり主張する方」という好印象を持って捉えています。
しかし、世間は、
・前に行っていたことと主張をコロコロ変える
・北欧の集団感染免疫手法を推奨していた
・「マスクの予防効果」についてひろゆき氏に論破されていた
・医師であっても現場経験がないのにえらそうに話す
・・・
といった点で「信用できない人」と捉える人がかなり多いのです。
世間の人にどのように受け入れられるのか、という点を考えると、無難なのは、「穏やかな口調で話し、不安を煽りすぎず、政府や現場批判をしない人」なのかもしれません。
素人感想ですが、今年度のインフルエンザ感染者数は、例年と比較して劇的に少ないそうです。
この理由は、
・マスク、手洗いうがい、手指の消毒効果
・コロナウイルスなど他のウイルスとの干渉効果
などといわれています。
しかし、新型コロナ感染者は、冬場になりどんどん拡大しています。
つまり、
【新型コロナは単なる風邪の一種だとしても感染力がインフルエンザより高い】
ウイルスなのでしょう。
潜伏期間は、インフルエンザ1~2日に対して、新型コロナは1~14日(平均5.6日)といわれており、新型コロナは「過度におそれる必要はない」一方、潜伏期間の長さという点でも社会生活・活動を停滞させる時間が長く、厄介です。
月並みですが、個人レベルでは、感染症対策をしっかり施し、仕事や生活習慣の変化を先取りした行動変革をしていくしかないな、と思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ732号より)
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