2020年12月22日付けで、再審請求をしてた「袴田事件」について、再審を認めなかった東京高裁の決定を取り消し、最高裁が審理を高裁に差し戻す決定を戻す決定がされたそうです。

 

2020年12月23日付けの産経新聞によると、

◆「袴田事件」は、1966年に静岡県で一家4人が殺害された強盗殺人事件

◆袴田巌元被告(84)は、1980年に死刑が確定した

◆静岡地裁は2014年3月に、シャツに付着した血痕のDNA型を根拠に再審開始を決定した

◆しかし東京高裁は2018年6月に、静岡地裁が認めた鑑定結果を否定し再審開始を取り消した

◆最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)は、「審理が尽くされていない」と高裁に差し戻した

◆差し戻しの決定は22日付で、裁判官5人中3人の多数意見

◆2人は「再審を開始すべきだ」と反対

◆再審請求の特別抗告審で賛否が割れるのは異例

ということだそうです。

 

司法手続きについては、素人なので、記事を読んだ瞬間は、わかりにくかったのですが、要は、

・東京高裁の審理は十分ではない

・最高裁では2人が「再審開始を決定すべき」、3人が「高裁へ差し戻しすべき」と判断した

ということでしょう。

 

素人目線だと、「高裁が再審開始取り消したのに、最高裁が、高裁に“もう一度、審理をしっかりやってね”と高裁に再考を求める」のは、なんだか、変な感じですが、司法制度とは、そのようなものなのでしょう。

 

他社がこの件について書いた記事をいろいろ読むと、今までの事例では、再審請求がされ、取り消され、最高裁で高裁に差し戻したケースは、「再審開始」となっているようなので、事実上「再審が始まる」のでしょう。

しかし、袴田さんは、高齢で、健康状態もあまり良いとは言えないようです。

今後の時間軸がわかりませんが、

・東京高裁が、再審開始をするかしないかの審理期間

・再審開始後の判決までの期間

を考えると、最終的に再審の判決が出るのは、早くても5~6年かかるのではないでしょうか。

 

あまり、想像したくないですが、袴田さんの年齢を考えると・・・完全な名誉回復は成し遂げられない可能性が高いでしょう。

つまり、検察、警察、裁判所・・・ともに、「メンツ」があって責任をとりたくないのではないでしょうか。

Twitterやヤフコメに、何人もの方が書いていますが、警察や都合のよい証拠だけを開示し、被疑者に有利な証拠が無視される仕組みを見直さないとダメでしょうね。

 

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