2020年12月15日付けのFNNプライムオンラインが、

「基準超アスベスト含む可能性 バスマットなど29万点回収へ」

という見出しのニュースを報道していました。

 

このニュースによれば、

◆ホームセンターのカインズは、およそ29万点の商品を自主回収する

◆自主回収する商品は、ケイ藻土を使ったバスマットやせっけんトレーなど17商品

◆2018年5月26日から2020年12月12日までに販売されたものが対象

◆自主回収理由は、法令基準を超えるアスベストが含まれている可能性があるため

◆製品が割れると、アスベストが飛散するおそれがあり、使用中止を呼びかけている

◆購入者には、回収するまでポリ袋に入れ、密閉して保管するよう求めている

という状況のようです。

 

ホームセンターのカインズは、私も比較的利用するホームセンターです。

あらためて、カインズについて調べてみると、もともとは、「小売業」ですが、商品の企画から製造、物流、販売を手がける「製造小売業」にシフトして、商品の低価格化を実現し、業績を伸ばしています。

現在は、全商品の約40%がプライベートブランドとなっており、マネジメントシステム的には、

◆小売業

◆製造小売業

という業態です。

 

カインズのPB商品は、全般的に消費者の評価が高く、おそらく、今後の戦略は、PB比率を上げてより消費者ニーズにマッチした製品を高品質かつ低価格で提供していくのでしょう。

そのようなカインズの状況において、今回の大規模自主回収事案は、品質に対する信頼低下を招く事態で、月並みですが、カインズの商品企画、品質管理体制の根本的な見直しと改善が必要です。

 

現時点(2020年12月18日)でカインズのウェブサイトには、

「珪藻土商品回収に関するお詫びとお知らせ」

と題した文書が掲載されています。

https://www.cainz.co.jp/

 

この文書では、

・基準値を超えるアスベスト製品を販売した原因

・製品の回収方法

は、明確になっていません。

普通に考えれば、

・商品企画段階、原材料調達段階でのアスベストのチェック体制は十分だったのか

・初物検査など品質検査の方法は十分だったのか

・製品に問題があった場合の自主回収手順としてアスベストは想定していたのか

といった点の「管理の仕組み」(マネジメントシステム)に、結果として問題があったことは間違いないので、しっかりと原因究明をする必要があります。

 

また、建設解体業や産業廃棄物処理業に従事している人なら常識ですが、「アスベスト製品」の「回収」(取り外し、収集運搬、処理等)は、飛散防止対策など結構取り扱いが厄介です。

消費者にとっては不安がつのるでしょうから、早く回収手段を確立してウェブサイトで提示してほしいものです。

 

個人的には、今回のニュースを知ったときに思い出されたのは、2007年5月に全国的なニュースとなった「ニトリが販売した土鍋」(食品衛生法の基準値を超える鉛の混入)です。

http://blog.logcom.jp/?day=20070526

詳細は、当時のブログ(2007年5月26日付け)に譲りますが、カインズは、品質管理の専門家をしばらく招聘して、製造小売業としての体制再構築に取り組んで欲しいと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ729号より)

 

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