2020年11月26日付けの毎日新聞が、
「スキー場「密になりにくい」…それでも厳しい冬 長野」
という見出し記事を掲載していました。
記事によれば、
・ウインタースポーツの人気にかつてほどの勢いはなく、利用客の減少傾向が続く
・今年は、新型コロナウイルスという厄介な問題もある
・白馬観光開発は、ゴンドラリフトなどは利用ごとに消毒を実施する
・2人乗りリフトはグループ以外での乗り合いをやめる
・屋内施設については十分換気を行って営業し、施設ごとに時間を定めて消毒を実施する
・長野県の統計では、2019年11月~20年5月の利用者数は前年比92万7000人減
・ピークだった92~93年の2119万人の4分の1程度にまで落ち込んでいる
・・・
ということだそうです。
・新型コロナで営業短縮や旅行自粛の流れがある
・新型コロナで、訪日する外国人が殆どいない
といった「逆風」が吹いている前シーズンと今シーズンですが、「ウインタースポーツの人気急落」は、バブル期以降、ずっと言われてきていたことです。
常識的に考えて、日本は、
・少子高齢化
・スキー、スノボの人気低迷
になっていて、それを、
・バブル期にスキーをしていた中高年需要
・雪質と温泉の魅力を武器にしたインパウンド需要
で、なんとか、ウインタースポーツビジネスが持ちこたえていたと思います。
しかし、「少子高齢化」は「インパウンド需要」でカバーできたとしても、そもそも「ウインタースポーツが人気低迷」しているので、ここをてこ入れしなければ、根本解決になりません。
1980年代、1990年代には、「私をスキーに連れてって」(原田知世さん、三上博史さんなど)、「ゲレンデがとけるほど恋したい」(清水美砂さん、大沢たかおさんなど)という若者に「私もスキーをしたい」と思わせる映画がありました。
私は、いまでも、ウインターシーズン到来とともに、「私をスキーに連れてって」をDVDで見ますが、いまでも、「きゅんきゅん」するし、見ていると、「これから滑りにいっちゃおうかな」と気分が高まります。
私自身は、30ぐらいまでは、年に2~3回滑りに行く程度でしたが、30過ぎからの約10年間は、札幌を拠点に仕事をする機会が増えたので、年に20~30日は滑りに行っていました。
(ちなみに、スキー板をはじめて履いたのは高校生の時(伊那スキーリゾート)でしたが、ちゃんと教えてもらった初滑りは、19歳の時の菅平スキー場でした)
しかし、札幌の知人・友人に聞くと、「いまは、小学校でスキー授業がないところも多い」、「うちらの時代と違って今の若い人はスキーやスノボをする人が減った」とみな口を揃えておっしゃります。
日本の現役世代は、「昔に比べてビンボーになった」ことが、楽しむために少し高額なお金が掛かるスキー・スノボは敬遠されているのかもしれません。
近年、ブームとなっている「マラソン」は、「シューズ」さえあれば、始められるし、「ダイエット」という副次的効果もあります。
しかし、スキー、スノボは、「瞬発力」のスポーツなので、15分掛けて、ゴンドラで頂上に上がっても、3~4分で滑り降りるし、レストハウスで、カツカレーやカツ丼を食べれば、むしろ太ります(笑)
ビジネス的には、今後は、小さなスキー場は閉鎖し、複数のスキー場を有する運営会社は、統合したり、「グラススキーやパラグライダーなど夏のレジャー需要がないスキー場」は自然淘汰されていくのでしょう。
まだ、からだが健康なうちに、また、スキー場をささやかながら応援するために、今シーズンは、滑りに行こう、と思います。
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