2020年11月17日付けの東洋経済オンラインが、

「「新幹線物流」に乗り出したJR東日本の本気度」

という見出し記事を掲載していました。

 

記事によれば、

・JR東日本の赤石良治常務が鉄道政策勉強会で「新幹線の物流サービス」を強調した

・JR東日本は2017年から、産直市場などのイベントで東北新幹線を使った輸送を行っている

・各種イベントでノウハウを積み上げ、10月から有料のビジネスとして事業化に乗り出した

・荷物輸送に使う新幹線のスペースは、車内販売の縮小で余った車販準備室を活用する

・課題は、新幹線1本当たりの輸送量(40箱程度)と積込荷下ろし時間の確保

・・・

ということだそうです。

 

要は、新型コロナで、旅客需要が落ち、もともと産直イベントなどで培ってきたノウハウを生かして、新幹線を活用した物流事業への本格参入をJR東日本は目指しているようなのです。

記事では、JR東日本としては、

「宅配会社とも接触しているが、我々は宅配便の荷物を運ぶだけの業者になるつもりはない。新幹線物流を通して、事業創造、地域創生をやっていく」

という意気込みのようなので、「旅客需要の片手間や小遣い稼ぎ」と言うことだけではなく、「新幹線物流という事業創造」と「地域創世」という社会変革にも繋がる大きなビジネスとして捉えているようです。

 

今の時代、「儲ければいい」という価値観ではなく、SDGsにもつながる社会的な意義を持ってビジネスに取り組むことが、とりわけ、大手企業には求められてますし、JR東日本のような公共性の高い業種は、積極的に取り組むことが社会的な責務でしょう。

 

私の感覚ですが、これまで、温室効果ガス削減という意味で、トラック輸送から鉄道利用へのモーダルシフト化が叫ばれてきましたが、JR貨物がトラック輸送を脅かすような「強敵」とならなかったのは、「速達性」でしょう。

20両編成の貨物列車なら、一度に、500トンもの荷物が輸送できるそうなので、「時間にシビアではなく、安く、たくさん運びたい」という荷主には便利ですが、「とにかく早く」、「必要なときに必要な原料など荷物を」といった荷主には、結果的に、トラック輸送で物流手配した方が便利です。

 

JR東日本が「産直」、「速達性」を追求するのなら、騒音問題や保線、運転士など労働者の勤務時間管理等課題はありますが、「削れる時間を徹底的に洗い出す」ことで、「便利で魅力的な新幹線ならではの物流価値」が生み出せるでしょう。

同じ鉄道輸送話題では、西武鉄道が、産直で収穫から3時間以内に池袋西武デパートで「ぶどう」を販売する試みを今年の秋に実施していましたが、「新幹線物流」を本格化させることで、地域経済の活性化」に寄与できることは、大げさではなく、可能でしょう。

 

JR東日本が新幹線物流を本格化させることで、JR貨物も「貨物列車ならではの強み」を特徴として、各プロセスを徹底的に見直して、顧客にとって使いやすい物流手段としていくことが大事でしょう。

JR東日本の新幹線物流の今後と、刺激を受けたJR貨物の改革動向に期待です。

 

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