仕事で、農場を保有する食肉加工施設に訪問する機会がありました。
そこで、知人の食肉加工の専門家に、主に次のような(粗っぽい)質問を一般論としてどうですか、とお聞きしました。
・繁殖、哺育、育成、肥育における品質管理のポイント
・哺育、肥育における体調の悪い家畜に投与する薬の管理
・自社農場で育成したブランド肉と仕入加工する肉のトレーサビリティ
・食肉加工、パッケージ、出荷に関する品質管理のポイント
・熟成肉の品質管理のポイント
・複数の農業法人を単一マネジメントシステムで構築する理由
・食品衛生法、食品表示法以外の食肉に関する主な国内法や規格・基準
・・・
すると、長文の返信メールがありました。
差しさわりがあるので、主なポイントを挙げると、
◆屠畜されて枝肉になるまでは、基本的に畜産物=食品ではない
→食品衛生法が大半は該当しない
→過剰な要求を求められるケースが多い
◆生食の取扱いがない場合は、加熱後喫食が前提
→過剰な品質要求を組織に求めるケースがある
◆屠畜以降、農場出荷肉と仕入肉をどのように識別するかは、技術的に難しい
→識別が不完全であった場合、品質的には×、食品安全的には関係ない(※偽装以外)
→ブランド肉といっても、実態は、名称をつけているだけで、普通の肉と大差ないこともある
◆内臓を製品として扱っているので注意が必要
→豚は飼育檻の釘や針金を食べる
◆枝肉以降、加熱喫が前提なら、生物的危害はあまり重要ではない
→物理的、化学的ハザードを気にすればよい
◆消費期限の考え方が食肉業界の常識的としては独特
→消費期限のスタートは、枝肉から骨をはずした時
→消費期限の指標は、食肉協会の指標がある
→組織が消費期限を設定している場合は根拠が科学的(微生物検査、理化学検査、官能検査)かどうか
◆繁殖、哺育、育成、肥育の薬品管理
→登録外動物薬品が使われていないか
→休薬期間が守られているか
・・・・・
などを教えてもらいました。
個人的に、へぇ~は「食肉の消費期限のスタートは枝肉から骨をはずした時」です。
屠畜後が起点だと思っていましたので、なるほど~、です。
話は少しそれますが、食品の表示は「製造日」主体でしたが、いまは「期限日」です。
(期限表示に変更されたのは、1995年4月1日)
その理由は、
・少しでも新しい製造日のものを消費者が求めるようになった
・世界では期限表示が標準的で、国際規格と調和した
・食品の保存技術が進歩した
(製造日からの日持ちの日数がわかりにくくなってきた)
といった理由からです。
もうひとつ余談ですが、私の大好きな「アイスクリーム」には、賞味期限がありません。
つまり「期限表示の省略」が認められています。
(根拠は、食品衛生法に基づく「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」や景品表示法に基づく「アイスクリーム類及び氷菓の表示に関する公正競争規約」)
その理由は、
・アイスクリームは、通常マイナス18℃以下で保存されるため、変化は極めてわずか
・人の健康を損なうような危害の発生は考えにくい
・原料の品質基準が乳等省令で厳しく規定されている
からです。
要は、アイスクリームは「安全で、長期間、品質が劣化しにくい」とされているからです。
ただ、誰もが経験していると思いますが、家庭の冷蔵庫では「確実に品質は劣化」するので、買って来たらさっさと食べる、が美味しく食べるポイントですよね。。。と当たり前のことを書いていたら、アイスクリームが食べたくなりました(笑)
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ710号より)
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