2020年8月1日付の長崎新聞社の報道で、
「九州新幹線長崎ルート整備 2023年度着工極めて困難」
という見出しの記事が報じられていました。
詳細は、長崎新聞社の記事に譲りますが、ポイントをまとめると、
・五つの方式のうちフル規格で整備した場合、全面開業が2035年度からずれ込む公算
(5方式:「フル規格」、「ミニ新幹線」、「FGT」、「スーパー特急」、「リレー方式」)
・佐賀県はフル規格での開業を望んでいない
・国交省、長崎県、JR九州はフル規格を希望
・佐賀県がフル規格に難色を示すのは、主に財政負担や並行在来線の在り方
ということになります。
私は、仕事がプライベートで、佐賀を訪問する際は、殆ど、福岡空港を利用しています。
その理由は、
・佐賀空港より福岡空港の方が、便数が多く便利
・福岡(博多)と佐賀は、在来線特急で45分程度と近い
・福岡空港はスカイマークやLCCも就航していて便利
・そもそも在来線特急による移動も好き
といった理由です。
ビジネスで、大手キャリアを気にせず使用できるときは、佐賀空港発着便でもいいのですが、プライベートであれば、福岡空港は便利もいいし、泊るとしたら、佐賀よりホテルや食事処の選択肢も多いです。
また、時間的にも福岡と佐賀の移動は1時間程度で、佐賀空港から佐賀駅前までは、40~50分かかるので、メリットを感じません。
「長崎ルートの新幹線話題」から少し、話がそれましたが、要は、「佐賀の立場」で考えれば、
◆フル規格で新幹線を作ると在来線が廃れる
◆多額の建設費用を支出することと在来線特急の費用対効果を考えれば、在来線で十分
と考えるのは当然でしょう。
また、長崎県の考え方も、佐賀県に「フル規格での建設」を「うん」と言わせない流れです。
九州新幹線の長崎ルートは、
・長崎県にとっては、メリットが大きい(例:博多-長崎間の移動が速くなる)
・建設区間は佐賀県が長崎県より長いので、建設負担の多くを佐賀県に求めている
ので、佐賀県からすれば「長崎県はおいしいとこどりじゃん」と考えて当然でしょう。
ちなみに、長崎空港は、スカイマークやLCCも飛んでいるので、首都圏からの移動は長崎空港を利用しやすいです。
そうなると、九州新幹線長崎ルートの完成でメリットが出るのは、主に「博多-諫早・長崎の移動時間短縮」だけで、これからの日本の人口なども考慮に入れれば、「多額の建設コストを掛けて、そもそも必要だろうか」ということになると思います。
今後の長崎ルートの動向に注目です。
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