2020年7月9日付の日刊スポーツが、
「スケート連盟、4回転ジャンプ基礎点変更を正式撤回」
という見出し記事を報じていました。
記事によれば、(記事から抜粋)
・国際スケート連盟(ISU)は、4回転ジャンプの基礎点変更を撤回した
・4回転の基礎点変更は、2020-21年シーズンから適用すると一時発表していた
・この結果、2019年5月に最終更新された19-20年シーズンの基礎点が維持される
・最高難度の4回転ルッツの基礎点を11.50から11.00に下げていた(撤回)
・4回転ループは10.50から11.00に上げていた(撤回)
・11.00の4回転フリップは維持され、計3本の4回転ジャンプが同じ基礎点に(撤回)
・4回転ループは、羽生結弦選手が2016年9月に世界初成功
・4回転フリップは、2016年4月に、宇野昌磨選手が世界で初めて跳んでいた
・・・
ということだそうです。
ジャンプについては、4回転といっても、種類によって難易度の違いがあるそうなので、基礎点に違いがあるのは当然です。
また、一般的に考えられる難易度と個々の選手ごとの得意不得意は、少なくともフィギュアスケートの場合、違うようです。
つまり、私は、
・ISUが基礎点を決め、場合によって見直しをするのは当然
・現状の選手の得意不得意を意識して点数を変更するのはおかしい
と考えます。
技術を習得するには時間がかかりますから、基礎点を決めたなら、例えば、五輪の開催頻度である「4年」を最低基準として、コロコロ変更しないことが大事だと思います。
今回の「基礎点を元に戻す」で、懸念されるのは、
・自国の選手のためにルール変更に圧力をかけた(例;ロシア)
・ジャッジの裁量が大きい
ことです。
前者の「自国の選手に有利」については、論外ですが、GOE(出来栄え点)が大きく左右する採点は、客観性、公平性に欠ける採点です。
現在、国際体操連盟は体操競技の採点で「AI自動採点システム」を採用しているそうです。つまり、AIにより、ひねり技などの出来栄えを判定するシステムです。
しかし、ISUでは、いまだに「人の目」で出来栄え点を判定しています。
1演技の中で何度も出来栄え評価する技があり、それを瞬時に判断するのは、いくらその競技に精通して採点になれていたとしても、採点者の場所や選手の見える角度によって、同じ審判でもばらつきが出るはずです。
どこかの体育大学の研究者が実験しているかもしれませんが、大会で実際に判定されたフィギュアの出来栄え点を、画像処理して、誰の演技なのか特定できないようにして、複数の審判に採点させたら、実際の点数と差が結構出るのではないかと思います。
選手たちが、どんなに頑張っても、強豪国の有力者の発言に左右される採点基準では、選手が哀れです。
客観性、公平性に欠く採点競技であれば、スケートファンはもちろん、一般からも「採点によって結果が大きく左右される競技でしょ」とメダリストになっても価値は下がるし、ファンも離れると思います。
少なくとも五輪種目は、競技団体にすべてを任せるのではなく、他の競技団体との相互監視システムが必要ではないかと思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ706号より)
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