2020年5月11日付のロイターの報道で、
「ロシアのコロナ感染者、世界で3番目の多さに 1日で1.1万人増」
という記事が報じられていました。
記事では、
(以下、筆者が記事より要約)
・5月11日にロシアで新型コロナウイルス感染者の累計が22万1344人となった
・公表されている感染者数では、イタリアとイギリスを抜いて世界で3番目に多い
・感染者が過去24時間で1万1656人増え、1日当たりの増加数がこれまでの最多
・感染者と死者の半数以上がモスクワに集中している
・モスクワの11日の新規感染者は6169人増加し、累計で11万5909人
・ロシア国内の死者は94人増えて、累計で2009人
・ロシアはPCR検査を累計560万件以上実施している
・・・
と報道していました。
単純計算ですが、上記数字より
・検査実施数当たりの陽性率:約4%
・感染者数あたりの死亡率:約0.9%
なので、5月11日時点の日本の死亡率と比較すると、
・感染者数(クルーズ船含む):1万6680人
・死亡者数(クルーズ船含む):670人
・感染者数あたりの死亡率:約4%
となり、日本における死亡率はロシアより相当高いことになります。
もちろん、日本の場合は、これまで「37.5℃が4日」という検査実施の目安があったので、周知のとおり、検査者数が抑えられてきたのは明白なので、「徹底して検査しまくる」という方針のロシアより日本の検査実施数当たりの陽性率(※筆者は日本の最新データを確認できていません)や死亡者率が高くなるのは当然かもしれません。
ちなみに、ざっくりした数字ですが、(※筆者算出)
「人口10万人当たりのこれまでの検査実施件数」
・ロシア:約3700件
・日本:約188件
「人口100万人当たりの死者数」
・ロシア:約13人
・日本:約5人
・世界平均:約36人
となるので、「数字上」では、日本とロシアの100万人当たりの死者数は、世界的に見て、相当低水準といえるでしょう。
「感染者数は検査者実施基準の設定や検査キャパシティに因る」ところが多いので、「あてにならない数字」だが、「死者数はごまかしようがない」から「信頼性の高い数字」と一般的には言われています。
もちろん、単なる肺炎死と考えられていた人がPCR検査を実施しておらず実は、新型コロナ感染者だったという例もあるとは思いますが、何百単位で死者数に誤差が出るとは考えずらいので、100万人当たりの死者数で捉えると、「BCG接種の重症化予防説」は、まだ「あり得る話」ではないかと思います。
相関関係は明らかにある話なので「因果関係があるかもしれない」として、感染学者は解明のたねの研究を進めて欲しいと思います。
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