政治ジャーナリストの田崎史郎さんが、一段とネットの世界で評判になっています。
「スシロー」というネットスラングの別名もあるそうです。
そのきっかけになったのが、2020年4月6日に出演されたテレビ朝日系の「モーニングショー」でのコメントです。
ご存知の方も多いと思うので、ざっくり振り返ると、田崎氏は、
「肺炎で亡くなった人のことを、後でCT検査をして、これでコロナウイルスなのかどうかというのは、いちいち判断しているんですよ。全部やっているんですよ。その結果として、今の死者数が出てきているんで」
と驚くべき発言をしたのです。
番組の後に元大阪府知事・大阪市長の橋下徹氏が、Twitterで、
「田崎さん、やってしまったな。細菌性肺炎は判別でき、原因が判別できないものを検査している、と首相は答弁していたのに」
とつぶやいたように、首相は「原因が判別できない肺炎のみCT検査を実施」と発言しており「肺炎死者全員にCT検査実施」ではないことは明らかです。
また、安倍首相を疑うわけではありませんが、シロウト的に考えて、「原因が判別できない肺炎全てのCT検査」も微妙な気がします。
いずれにせよ、前述した田崎氏の発言の通り、以前から「田崎氏は安倍政権のスポークスマンなのか」と言われているように、「ジャーナリストとして取材に基づき自らの見解や主張を述べる」というあるべき姿ではなく、「安倍政権の意向を世間に伝える」役割と化しています。
もしかしたら、大手マスメディアは、安倍政権に忖度して、ジャーナリストという隠れ蓑で、安倍政権の意向を世の中に発信する人間をテレビやラジオ、新聞、雑誌といった大手メディアに出演させているのかと思えてしまいます。
また、田崎氏の発言には「ある政治家が・・・」、「ある政権に近い元閣僚経験者が・・・」と情報ソースを明らかにしない、もしかしたら、「虎の威を借る狐」的なレトリックで自分の理解した政権の意向を無責任に垂れ流しているのでは?!と思えてしまうのです。
しかし、考えようによっては、これほどわかりやすいウソや、また、例えば、テレビ朝日社員コメンテイターの玉川徹氏のようにツッコミの厳しい人に発言の論理的矛盾を指摘され、話をすり替えることが露骨だと、視聴者は「マスメディアに登場するジャーナリストのコメントは真実ではない」ということを知る場(メディアリテラシー向上の場)になるので、正しく情報を取捨選択できる能力を各人が身につける上で、「いいことなのかも」と前向きに捉えたいと思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ693号より)
【好評発売中!】
『ISOの復権 マネジメントシステム認証制度が社会的価値を持つために必要なこと』
(ブイツーソリューション刊)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434262858/bloglogcom-22/ref=nosim/
“できるビジネスマンのマネジメント本”(玄武書房)
https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)