2020年3月24日付の神奈川新聞が、
「新設デッキ低すぎた? MM21地区、観光船くぐれず混乱」
という見出し記事を掲載していました。
記事によれば、(筆者が一部編集)
・横浜・みなとみらい21地区の運河に横浜市が建設している歩行者デッキがある
・歩行者デッキ「女神橋」が低く架設され、これまで航行できた船舶が通れなくなった
・行楽シーズンを前に観光船が営業できない事態に直面
・一般のプレジャーボートの安全航行にも支障が生じる恐れがある
・発注元の横浜市は設計に問題はなかったとの立場を示している
・女神橋は、横浜港の臨港パークと新港パークを海沿いで結ぶ歩行者デッキ
・延長は約75メートル、幅員は6・8メートルで、2020年7月の完成予定
・計画時の事業費は4億円で、国と市が負担している
・横浜市によると、女神橋の水面からの桁下高は、「国際橋」を基準に設計
・国際橋の橋桁「桁下高3.5M」との表示等を根拠に女神橋の桁下高を3.5Mで発注
・架設した3月18日に観光船の運航会社から「女神橋をくぐれない」横浜市に連絡
・女神橋の桁下高はほぼ設計通りの約3.6Mで、基準とした国際橋は実際には約4.2M
(記事からの引用ここまで)
だそうです。
シロウトでもわかりますが、橋桁は、干潮・満潮を考慮して、余裕をもって設置されています。
他の橋の橋桁を参考にするのはいいのですが、なぜ、実際の高さを確認しなかったのか、不思議でなりません。
発注者の横浜市も問題ですが、施工会社も、それなりにこれまでの施工実績から選定された業者でしょうから、なぜ、「設計通りだと、まわりの橋より、実際の橋桁高は低くなりますが、大丈夫ですか?」と発注者に質疑書を上げなかったのでしょうか。
記事では、横浜市は、
「女神橋の桁下高を3.5メートルとした設計の考え方に問題はなかった」
「高さ3.5メートルよりも大きな観光船が通航していることは把握していなかった」
「現状では架け替えは考えておらず、運航会社とは今後個別に協議する」
と説明しているそうですが、なんと傲慢で反省のない説明なのでしょう。
横浜市民は、大いに「おかしい」と声を上げるべきです。
それにしても、なんと、日本の土木に関する発注者、設計者、施工者の技術レベルが落ちたのでしょう。
言い伝えによる技術伝承が時代とともに弱くなったので、しっかりとしたマネジメントシステムの確立が各組織には必要だ、と実感したニュースでした。
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