2020年3月2日付の時事通信が、
「ジャック・ウェルチ氏死去 米GE元経営トップ 「20世紀で最も卓越」
という見出しのニュースを報じていました。
記事によれば、
・ジャック・ウェルチ氏は、マサチューセッツ州生まれ
・イリノイ大学で博士号を取得後、1960年にGE入社
・1981年に45歳の若さで会長兼CEOに就任
・「世界でナンバーワンかナンバー2でない事業は撤退する」との方針の下、大胆な「選択と集中」を進めた
・重電メーカーとして知られたGEの収益を多角化して「世界最強の企業」と呼ばれるまでに成長させた手腕は、日本の経営者のお手本にもなった
・日本メーカーの攻勢にさらされていた小型家電事業などを売却
・その一方、アメリカ3大テレビ局の一つNBCを買収
・世界各地では保険会社やリース会社などを相次ぎ取得し、金融事業を稼ぎ頭にした
・日本でも積極的に事業を拡大し、1999年には、破綻した東邦生命保険を引き継いだ
(引用ここまで)
と報じていました。
私が、経営コンサルタントとして、コンサルティングファームに入社した際には、先輩コンサルタントから色々な経営手法を勉強しなさいと指導され、その中には、ジャック・ウェルチ氏もありました。
ジャック・ウェルチ氏は、ピーター・ドラッカーの信奉者としてよく知られています。
時事通信の記事にもあるように、「アメリカ式経営手法」として「選択と集中」がありますが、ウェルチの基本的な経営手法は、「リストラ」「ダウンサイジング」と呼ばれる大規模な整理解雇による資本力の建て直しと企業の合併・買収です。
また、部下に過大なノルマを与え、それを乗り越えることで、業績も人材も同時に成長させる「ストレッチ・ゴール」の手法もお得意でした。
私もこうした手法は、組織と人を成長させる手法として、以前は、最善の方法と思っていました。
しかし、近年では、こうした上司からの過大な要求に精神的に疲れ果ててしまう社員も多く、「この人材育成手法は時代遅れ」として採用していない組織も多いです。
時代ととも社会や人の価値観も変化しますので、それに適応した経営手法にチェンジしていく必要があるのでしょうね。
ジャック・ウェルチ氏のご冥福をお祈りします。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ688号より)
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