総合商社の大手「伊藤忠商事」のウェブサイトに、
「三方よし」
について、以下のような記述があります。
(以下、ウェブサイトから引用)
近江商人の経営哲学のひとつとして「三方よし」が広く知られている。
「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる」という考え方だ。
滋賀大学宇佐美名誉教授によれば、「『売り手によし、買い手によし、世間によし』を示す『三方よし』という表現は、近江商人の経営理念を表現するために後世に作られたものであるが、そのルーツは初代伊藤忠兵衛が近江商人の先達に対する尊敬の思いを込めて発した『商売は菩薩の業(行)、商売道の尊さは、売り買い何れをも益し、世の不足をうずめ、御仏の心にかなうもの』という言葉にあると考えられる。」とのことである。
自らの利益のみを追求することをよしとせず、社会の幸せを願う「三方よし」の精神は、現代のCSRにつながるものとして、伊藤忠をはじめ、多くの企業の経営理念の根幹となっている。
(引用、ここまで)
確かに、今の時代は、コンプライアンスの時代です。
コンプライアンスについて、この概念を使いだした初期は、「法令順守」と訳されていました。
「法令順守」では、概念が狭義過ぎることは、今では当たり前になっています。
「法令を満たしていればコンプライアンス的に問題なし」と考える人は殆どいないでしょう。
今は、世間一般に、「社会的要請に適応すること」と捉えられているでしょう。
そのような観点で捉えると、「三方よし」は、
・売り手よし(会社)
・買い手よし(顧客)
・世間によし(社会)
ですから、CSR(企業の社会的責任)にもつながっているといえるでしょう。
ただ、「働き方改革」にも代表されるように、今の時代は、「働く人々の満足度向上」も図っていかなければ、「社会的要請に適応した企業活動」とは言えません。
ある組織に訪問したら「四方よし」の掲示がされていました。
「四方よし」は、「三方よし」を基礎にしたオリジナルバージョンで「従業員よし」が加わって「四方よし」だそうです。
確かに、今の時代の経営は、「四方よし」で考えないと、「社会の要請に適応した企業」とは言えないな、と思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ663号より)
【好評発売中!】
『ISOの復権 マネジメントシステム認証制度が社会的価値を持つために必要なこと』
(ブイツーソリューション刊)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434262858/bloglogcom-22/ref=nosim/
“できるビジネスマンのマネジメント本”(玄武書房)
https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)