ある環境経営の勉強会に参加しました。
以前は、この勉強会に関する資格での仕事がかなりあり、売上の約4割を占めていた時期がありました。
世の中の常ですが、業界が成熟してくると、競争が激化し、サービスレベルの向上を求められつつ、そのサービス単価は減少していくという性質が必ずあります。
私の場合、独立して仕事を始めてから、産業分類的には、ずっと「経営コンサルティング」ですが、その中身は、振り返ればかなり変化しています。
方針として「下に下に」のビジネスは避けていたので、仕事量は減っても、売上自体はキープするという状態でした。
そんなわけで、冒頭の話題に関する仕事の現況は激減していました。
ただ、人間、一度取得した資格はなかなか手放せないので、勉強会に参加して、業界仲間と情報交換をしましたが、暗い話が多かったです。
暗くなる理由は、
・制度変更により委託単価が明らかに下がる
・業界の資格制度を変えたが新規参入の資格者が殆どいない
・有資格者の平均年齢は60半ば以上でなり手がいない
・担当した組織の管理責任が次回審査まで継続することになり手間がかかる
・中小零細企業のための仕組みだったはずが管理するのが意外と大変
・・・
などです。
若い世代が生活できる水準の仕事でなければ、若い世代の本業としての参入はなく、年金や別の仕事で生活が確保されている人の「片手間仕事」に成り下がります。
困ったものです。
話は変わりますが、最近は、どんな勉強会でも「アクティブラーニング」の場が設けられています。
つまり、グループ演習やグループ討論です。
私は仕事柄、こうした「グループ演習やディスカッション」を指導することが多いですが、自分が「受講側」になった場合は、あまり得意じゃないです。
グループ討論をする時は、1グループ4~5人が上限だと思います。
それ以上になると、「何もしない」人が発生して、研修会の目的(アクティブラーニング)を果たせないと思います。
半年ほど前に、似たような研修の場があり、その時のグループ討論は、なんと、1グループが10人以上。
自己紹介しても、さっぱり、顔と名前が一致しません(笑)
私の経験からの解釈では、グループ討論をする時は、
・リーダー役
・まとめ役
・書記役
・同調、あるいはプチ異論起案者役
といった役割が必要です。
つまり、「船頭(リーダー)ばかりでも船は進まない」のです。
したがって、メンバー構成を見て、「このグループは誰もきっかけづくりをしないな」と感じれば、誰かがリーダー役を演じないとです。
また、「リーダー体質の人ばかりだな」と感じたら、誰かにリーダー役を任せて、意見をまとめたり、まとめた意見を文字に起こしたり(まとめ役と書記役)を担当する役回りになるのがいいです。
その他の人は「ぼーっとするしかない」のですが、ぼーっとしていると、他のメンバーに怒られるので、場の雰囲気を見て、主流となった意見に同調する役回りか、あるいは場の空気を険悪にしない程度のプチ異論を出す役回りを演じるのがよいでしょう。
こうすることで、議論はそこそこ活発になり、制限時間内に、グループの結論を出すことができるわけです。
それにしても、勉強会や研修会の時は「それに集中」したいのですが、仕事の連絡やメールを休憩時間に見てしまうと心が乱れます。
会議中は「全く連絡やメールは無視する」というのもありですが、連絡が来ることが想定される時は、比較的緊急性のあるメールもあり、なかなかそういうわけにはいかないですね。
マルチタスクでものごとを処理できる人は本当にすごいし尊敬です。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ635号より)
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